チーム訪問

2016/07/25
北陸学院高等学校
石川県

北陸学院 【Vol.1】 注目有望選手 小室悠太郎&大倉颯太

2013年創部。創部2年目でウインターカップ初出場。
1期生が卒業した今年、更なるパワーアップを見せ、留学生のいるチームを下し、北信越2連覇を達成。
石川県のチームが北信越を制したのは七尾以来31年ぶりという快挙。
その北陸学院を訪問し、チームの魅力に迫ってみました。

北陸学院ってどんな学校?

885(明治18)年創立、北陸唯一のミッションスクールで、かつてはお嬢様学校。「ミッション」の名で親しまれ、毎朝礼拝が行われ、聖書を学ぶ授業もある。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学を併設する総合学園へと成長。創立120周年を迎えた2005年には、中学高校は男女共学制を導入し、名称も金沢女学院~北陸女学校~北陸学院と変遷をたどる。
特別進学と総合進学コースがあり、特進コースには小室キャプテンをはじめ現在1.5割の部員がいる。


礼拝堂には大きなパイプオルガンも。

ミッションを支える二枚エース「小室悠太郎」「大倉颯太」


キャプテンの小室は、昨年からスターターに抜擢されたセンター。191㎝、100㎏の堂々たる体躯を生かして、マークマンが留学生であっても身体を張ったプレイで対抗する。そもそも、小1から6年間、父の影響でラグビーをしており、当たりの強さは折り紙つきだ。

「小6の授業でバスケが好きになり、中学でやってみたいと思って」
とバスケットに転向した理由を明かす。

北陸学院は、インターハイが終わった段階でキャプテンが変わる。それからは週替わりで2年が代行、ウインターカップ予選前に正式に小室がキャプテンを任命された。人一倍声を出し、実直な人柄、勉強の面でも特進クラスと文武両道をまっしぐらに突き進むリーダー。まさにうってつけの人選だ。

小室は自身の強みを “鈍感力” と表現する。

「ミニバスはやってないですし、バスケ歴が短いのでみんなに比べたらプレイの面でも知らないことが多い。みんなから学んでいます。先生やチームメイトからのアドバイスで情報を与えてもらっている形です。知識が乏しいので。鈍感でよかったのかなぁ」と、周囲への感謝を忘れない。

北信越の上位チームには留学生の存在がある。それは全国の舞台でも同じだ。昨年の全国大会では過去最多の留学生がいた。北陸学院は日本人だけのチーム構成で、昨年に続き2年連続で北信越を制した。インサイドの戦いは上位進出には欠かせない大きなポイントだ。小室はセンターとして、その最前線で身体を張っている。

「いつも言われていることがあります。まずは身体を張ること。力の入れ方、コンタクトをただ強くやるのではなく、学びながらやっています。周りに助けてもらいながら自分でも成長している感じがします」

そんな小室が一目置くのは、2年の大倉颯太の存在だ。
「颯太さまさまです(笑)。居てくれないと困る。ミニバスから全国でいろんな経験をしているので、経験値がまったく違う。」と小室は言う。
先日は、オーストラリアで開催されたウイザウトボーダーズキャンプ(国境なきバスケットボールキャンプ)に参加した逸材だ。
北陸学院のHPを見るとトップページに颯太がど真ん中に登場しており、バスケットボール部だけでなく、学校の“顔”にもなっている存在だ。


大倉楓太は、布水中学校で全中優勝を果たしたエース。

高校進学も注目を集めたが、小さいころからライバルでもある2つ上の兄・龍之介(東海大1年)に続いて地元・北陸学院への進学を選んだ。

「中学時代は布水にかける気持ちが強かったです。親離れしたい気持ちもありましたが、面倒くさいし、寮生活は好きではない。近くに通える高校が選択肢にあったことはラッキーでした。石川県の期待も大きいし、その期待に応えなくてはという気持ちもありましたので、ミッションに行くことは早くに決めました。


同じ歳の県外の友達も、ダ・シルバは浜松学院、伊藤領は開志国際、八村阿蓮が明成とみんな様々な進学でしたが、自分、強い所に行くより、強い所を倒したい派なんです(笑)」

昨年は入学直後ながら北信越大会で大活躍を見せたが、インターハイ直前に足首を痛め、本番は万全で臨めなかった。

1年が経ち、今年の北信越で颯太を見て驚いた。中学生体型から脱皮、身体能力だけのプレイでなく、身体も骨太になっていたからだ。チーム自体も、苦しい時間帯で一丸となる“塊”になっていた。そうかと思えば、ブラインドカットからの合わせなど、相手の状態を読んだプレイも随所に披露。1期生が卒業し、戦力ダウンどころか進化を遂げていたのだ。

「去年はそれぞれいろんな思いがあったと思います。今年のチームはアジャストが遅いけど、言ったことを徹底してやろうとするのが強みです」と颯太は胸を張る。

濱屋コーチは、「能力は見てもらえばわかると思います。ガツガツ中に行くタイプではないが、NBAのコービーやジョーダンのようなスピンターンも上手、ローポストからのターンアラウンドもこなすオールラウンドに活躍できる。日本だけではなく、世界で戦ってほしい。入学時はまだ筋力が全然なかったので、ディフェンスはまだまだ。その部分を強化したい。波がなくなってきたし、精神面も変化が見えます」と颯太を評する。

高校で “てっぺん” を狙うための課題を颯太はひしひしと感じている。

「全国には能力がある選手が揃うチームばかり。そういうチームに対してどれだけ考えてプレイできるか。それを植え付けなくては。チーム力を上げないと勝てない。もっとお互いの共通理解を高めて、いかにアジャストしていくか。帝京長岡戦でもゾーンをした時に3ターンオーバーが続いた。そういう時に共通理解があれば強みになる。全国優勝するとしたら、それがきちんとできないと難しい」と全国を睨む。


北陸学院のスクールモット―は

“Realize Your Misson”「あなたの使命を実現しよう」である。

2人のミッションは、北陸学院を全国区にすること。それが実現できるか、注目していきたい。


取材・文:清水広美 / 写真:清水広美、長谷川百合子


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