チーム訪問

2016/12/6
福岡大学附属大濠高等学校
福岡県

福岡大附大濠 【Vol.1】 片峯聡太 監督 コーチングフィロソフィー

インターハイ優勝3回の全国大会常連校。数多くの有名選手を輩出し、高校バスケ界を牽引している九州の伝統名門校に迫る。
第1弾は、
片峯聡太監督のコーチングフィロソフィーについてお話をお聞きしました。

大濠ってどんな学校?

私立高等学校。福岡大学の附属学校。前身は、福岡外事専門学校附属中学校。福岡経済専門学校と合併、校名を福岡商科大学附属大濠中学校と改称。昭和26年福岡商科大学附属高等学校として大濠高校設立。平成24年には男女共学となる。
校訓は、 博く之を学び、篤く之を行う。文武両道を目標に掲げている。
バスケットボール部は、創部1951年。戦歴はインターハイと高校選抜大会を合わせて全国優勝4回、準優勝11回。ウインターカップ6年連続37回目(優勝2回、準優勝6回、ベスト4・11回)と輝かしい戦跡を誇る。
チームニックネームはトロージャンズ。チームカラーはトリコロール。昔からファンを魅了する伝統校だ。

主な卒業生
梅嵜英毅(山梨学院大女子HC)、梅嵜周毅(中部大女子監督)、中原雄 (専修大監督)田中輝明(元東芝)、佐久本智(元ジャパンエナジー、札幌大監督) 、知花武彦 (元トヨタ、環太平洋大監督)、青木康平 (元ライジング福岡)、酒井泰滋 (元日立)、竹野明倫 (西宮ストークス)、寒竹隼人 (島根スサノオマジック)、堤啓士朗 (ライジングゼファーフクオカ)、山下泰弘 (ライジングゼファーフクオカ)、小林大祐 (ライジングゼファーフクオカ)、吉満俊孝(九州電力)、片峯聡太(福岡大附大濠高監督)、橋本竜馬(シーホース三河)、金丸晃輔(シーホース三河)と多くのプロ、実業団選手、指導者を輩出している。

福岡大附大濠高校HP
http://www.ohori.ed.jp/

福岡大附大濠トロージャンズ公式サイト
http://www.ohori-trojans.jp/


片峯 聡太 監督

キーワード①
父の背中を見ながら選んだバスケ人生

――いつから指導者になろうと思ったのですか。

父親が教員をしていましたし、人に教えるというのは非常に魅力的なことに感じ、小学生の時から、いつか教える立場になりたいと思っていました。父の専門はテニスだったんですが、中学校で顧問になってからずっとバスケットにはまり教えていましたね。
その父の影響で幼稚園のころからずっと試合を見に行って、父の背中を見ながら、その延長で自分も小2でバスケットを始めました。

――中学・高校プレイヤー時代は?

飯塚一中では、新人戦で県のベスト4に入って、そこから自分の考え方や、見えてくる世界が変わりました。ジュニアオールスターで全国の舞台を踏み、自分をもっと高めたいという気持ちと、やるのだったら日本の高校のトップを目指せる高校、大濠に行きたいと思いました。

大濠では、1年の時に竹野明倫さん(西宮ストークス)が3年でした。ボール拾いをしたり、ペアを組ませていただながら、竹野さんのバスケットに対する考えとか姿勢に尊敬と憧れを抱いて、自分もそうなりたいと竹野さんを追いかけた3年間でした。レベルが高い見本があったので、追いつこうと毎日できる限りの努力をして徐々に力をつけることができました。

また、当時、サッカーとか野球をテレビで見ていて、ゴン中山とか、井原選手とか見てすごいなぁと思い、その出身大学がみな筑波大学。いつしか、僕も筑波に行って頑張りたいなと漠然と思いました。それが叶って今があります。

――母校の監督になるきっかけは。

大学2年の時、田中先生があと1年となった時にオファーがありました。諸先輩がたをさしおいて、自分なんて考えられない話だと一番最初に思いました。

ただ、高校に入学した時に「日本一になります、田中先生を胴上げします」とみんなの前で宣言したことを思いだし、それを本物にしたいという気持ちと、田中先生からオファーをいただいたうれしさも大きくなってきて、覚悟を決めました。自分が指導者になって田中先生を胴上げしようと父にも相談して、頑張ってみなさいと認めてもらいました。
今年で7年目になります。早いですね。

キーワード②
“穴を埋める”という発想が良くなかったインターハイの反省

――インターハイでは初戦で桐光学園に敗退。やはりU-18アジア選手権で 3人の抜けた穴は大きかったですか。

そうですね。思っていたよりも10点多めに取られたのは大反省です。僕の言葉や表情があってゲーム経験の少ない選手たちを不安にさせてしまった部分がありました。自分自身の反省があります。

今回わかったのは、キャリアがあるといえど高校生。3年間、西田、鍵富を作ってきて、その穴を埋めるという発想でやっていたから駄目だったのかもしれません。別のチームを作るぐらいの気構え、覚悟を決めて取り組んだほうがよかったのかなぁ、そのことにすごく重荷に感じていた部分があったのではないかと、何回もあの試合の映像を見てそう思いました。選手たちの良さがあまり試合には出ていませんでした。“穴を埋める”という発想が良くなかった。

――同じ福岡でしのぎを削っている福岡第一がインターハイ優勝したことについて。

福岡第一が優勝したことで、福岡県にウインターカップの枠がまた一つ増えたのは素直に喜んでいます。その一方で、やはり身近なライバルである福岡第一が日本一になったという手応えもありますし、チャンスと運を感じています。福岡第一は2人留学生がいて留学生を留学生で抑える強さがあります。それに加えてツインズがいることが、うちにはない強み。うちは大きな留学生の部分を補うための戦術もいりますし、リスクも他のところで負わくてはいけない。そこに工夫が必要となってくる分、やりがいがあります。十分チャンスはあるのではないかと。

キーワード③
バスケットボール選手以前に人としてどうあるべきか。
キチンと育てた上で、バスケットをしっかり頑張らせたい。

――指導理念、フィロソフィーについて教えてください。

私のバスケットのコーチングフィロソフィーはいろいろありますが、まずはバスケットボール選手以前に人としてどうあるべきか。キチンと育てた上で、バスケットをしっかり頑張らせたい。その信念のもとに、いろいろな策を立てたり、子供たちと接するように心がけています。それが一番太い幹です。
バスケット的には、僕はオフェンシブなコーチではなくて、やはりディフェンスを重要とするディフェンシブ・コーチ。脚作り、脚力作りから3年間かけてじっくりと選手、チームを作るようなコーチングスタイルです。田中先生のいいところを盗みながら、自分の長所を伸ばしていけばチームとしてももう一回り大きくなるという発想です。

座右の銘は、教官室のドアにも貼ってありますが「志考は現実化する」これは鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの言葉で、その意志をついだ哲学者ナポレオン・ヒルの成功の哲学にもあります。
“思考”ではなくて“志考”。自分の中では、思うだけでは行動につながらなくて、その場の感情。志を持ってじっくり考えたことは行動にもなる。行動になれば習慣化されるし、それがおのずと結果になる。だからこそ、自分の目標が現実化されるんだという発想、考えのもとにやっています。

選手たちには大きな夢から始まり、具体的な目標にして突き進んでいってほしい。何も考えずに3年間過ごす、高校バスケットボール生活をすごすのではなくて、意味あるもの、形あるものを残してあげたい。そう考えています。

取材・文:清水広美 / 写真:大濠高校、清水広美


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