チーム訪問

2017/09/6
神奈川県立元石川高等学校
神奈川県

元石川 【Vol.2】 支える人 西島知佳アシスタントコーチ


この日は中学の見学者がいたため、男女ともに同じメニューに。普段は男女で分かれて練習を行っている

元石川高校の紹介、第二弾は「チームを支える人」の紹介です。
内藤学監督の下でアシスタントコーチを務めるのは、自身もバスケットボールの選手だった西島知佳先生です。
女子チームに女性コーチがいるのは、大きな強みです。同性ならではの感性で、チームを力強く支えています。

西島知佳 アシスタントコーチ
Chika NISHIJIMA

高校時代は全国大会に出場
その経験を生かしてアシスタントコーチに

 私は長崎県出身で、長崎西高校でバスケットボールをやっていました。2年生のとき、県大会を勝ち抜いて47年ぶりのインターハイ出場を決めました。この年はインターハイ、国体、ウインターカップ全てに出場することができました。周りに(技術的に)上手い子たちがたくさんいたので、私はセンターとしてパスを受け、ひたすら得点を決めていました。手の長さを生かし、ターンからシュートを打つのが好きでした。とにかく高校はバスケ一色。バスケットボールだけに集中していました。

 卒業後、早稲田大学へ進学。ただバスケ部には入りませんでした。高校時代、あまりにもバスケ漬けだったので、その反動から「大学ではもうバスケットをしたくない」と思ってしまったからです。でも、全国の上手い人たちとプレーできるのは今しかないから、1年生の秋からバスケ部に入ることに。でも100% 本気でやるつもりで大学に入っていなかったので、気持ちがついていきませんでした。その頃、ちょうどケガをしてしまったことや諸事情が重なり、結局、2年生の途中でバスケ部をやめました。

 大学に進んだ時点で、将来何になろうかは決まっていませんでした。とりあえず教員免許は取ろうと勉学に励みました。そこで社会科の教員免許を取ったのですが、社会科にはあまり興味が持てませんでした。改めて考えてみると、昔から本を読むのが好きで、いろいろな人たちの考えを知ったり、自分の考えを伝えることに興味がありました。そう考えると、国語の教員になりたいと気づきました。そこで通信制の大学へ通い、国語の教員免許を取るために猛勉強。昨年、神奈川県教員に採用され、元石川高校で2年目です。大学を卒業してから教員になるまで、ブランクは3年あります。

 元石川高校の面接を受ける際、バスケットをやっていた経歴も話しました。私の大学時代の先輩と内藤学先生が知り合いだったこともあり、自然とバスケ部のアシスタントコーチをやることになりました。


西島先生自身、インターハイ、国体、ウインターカップの出場経験を持つ。現在は女性ならではの感性でチームをしっかりと支えている

選手の表情をチェック! 大切にしているのは、選手の気持ちに寄り添うこと

 バスケットボールから離れていて教員になり、どんな学校のどんな部活をみることになるのか、最初は不安と期待が入り混じった感じでした。どういうふうに指導すればいいのかと。もしかしたら私がヘッドコーチとして部活を見るのかもしれない。でも内藤先生がいてくださったので、私は現在良い環境でサポートをさせてもらっています。

 アシスタントコーチとして大事にしているのは、選手の表情をよく見ることです。自分の高校時代も、「ダメなときにどうするのか」をすごく意識していました。ダメなとき、選手自身はどうするのか。私の言葉が必要な時はアドバイスをするようにしています。女性同士なので、男性より部員(女性)の気持ちがわかると思います。

関東大会出場を果たし、選手一人ひとりに自信がついてきた!

 元石川高校・女子バスケ部は目の前のことを必死にがんばるチームです。言われたことは一生懸命やります。真面目なのが長所ですね。みんな負けず嫌いなんですけど、その気持ちを表に出さず、内に秘めるタイプが多いです。でも、それは弱点でもあると感じています。良くも悪くも真面目なので、厳しく言われると、その言葉を全部受け止めてしまい、落ち込んでしまったり。ですから、リズムに乗れないときは乗れません。1人か2人ぐらい、苦しい場面で状況を打開するリーダーシップを発揮できる選手が出てくると、うちはさらに良くなると感じています。そこが今後の課題です。

 今年は6月の関東大会出場を目標にし、それが達成できました。これはすごく大きいことだと思います。みんな自信がついてきたし、基礎・基本を忠実にやってきたことが結果につながったと思います。「上手い選手ができないことを自分たちがいかにできるように練習するか」という内藤先生の言葉も浸透してきて、考えながら練習できるようになってきました。


「苦しい状況を打開できるリーダーが育って欲しい」と話す西島先生

周りが変わらないのなら、自分が変わっていくしかない!

 私が高校1年生のとき、勝てると思っていた相手に負け続けたことがありました。あの時は本当に悔しかったです。なんとしてでも勝ちたかったので、そこから考え方を改めました。

 毎日バスケのことだけを考えながら、食べ物にも気を使い、休みの日も体調を整えました。その結果が、高校2年、3年の全国大会出場につながったと、今は思っています。「何があってもあきらめないで前向きに目標を持ってがんばる」「日頃の生活全てが勝ちにつながってるんだ」、そう考えながらバスケットに向き合うのと、そうでないとでは大きな差が出ると、私は思います。

 また、他人や環境のせいにしてもいけないですね。「周りが変わらないのなら、自分が変わっていくしかない」。そういつも生徒には話しています。前向きな気持ちで、自分の限界はまだまだここじゃない、まだまだできるんじゃないかと、常に向上心を持って、やっていってほしいです。内藤先生の言葉を素直に受け止め、部員たちには自分の可能性にとことん挑戦してほしいと思います。


取材・文・写真/一柳英男

もう一人のアシスタントコーチは、大学4年の上村歩さん。内藤先生の前任校、市ケ尾高校の教え子で、指導者を目指して大学1年次から元石川高校で内藤先生の下でコーチングを勉強し、チームをサポートしている


目下はウインターカップの神奈川県予選に向けて練習にも熱が入っている

部員たちに細かく基礎基本を指導する内藤監督

◆元石川 【Vol.4】 注目有望選手 丸山実咲季(3年)

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