2016/10/26

UMASUKEのバスケ今昔物語 【Vol.4】 バスケットボールと英語

第4回 「バスケットボールと英語」

UMASUKEさん、今回はバスケの豆知識を教えてください。
―はいな。
今回は、当たり前に使っているバスケ用語の話をしようかのぉ

大学ではバスケ部と落研に入ろうと思ったものの、結局、落研は忘年会しか参加していなかった、籠球亭馬助ですじゃ。
ほほほっ。
UMASUKEと呼んでくだされ。



10月も後半に入り、ようやく過ごしやすくなってきたのう。年寄りには極端に暑いのと寒いのは、身体がついていけないからこたえるわい。
さて今日は「バスケットボールと英語」ということじゃ。高校生ならこのくらいの英語はおぼえておいて損はないぞ。

皆も知っているように、バスケットボールは自然に出来たスポーツではなく、1891年12月21日アメリカ合衆国 マサチューセッツ州スプリングフィールドのYMCAトレーニングセンターで、ジェイムス・A・ネイスミス氏によって作られたスポーツじゃ。
その時に作られた「13条のルール」は、「競技者はボールを持って走ることは出来ない」(トラベリング)など現在でも有効なルールを含んでいる。

ここでクイズにしようかの。
下の単語に和製英語がある、それはどれか?

バウンドパス
シュート
ファーストブレイク
メンバーチェンジ
ダンクシュート

正解は、全部×。和製英語じゃ!

正しい英語に直すと…

◆バウンドパス → バウンスパス(Bounce pass)
「はずませる」は Bounce (バウンス)。
なお、アウトオブバウンズ(Out of bounds)のboundsは「境界線」の意味なので混同しないようにするのじゃぞ。


◆シュート → ショット(Shot)
Shootは動詞。名詞だとShot になる。
したがって、ジャンプシュートではなくジャンプショット(Jump shot)シュートクロックではなくショットクロック(Shot clock)だな。

◆ファーストブレイク → ファストブレイク(Fast break)
これは素早いという意味のFastなので、第一番目のFirstとは違うのだ。
つまり、ファスト=素早い、急速なという言葉と、ブレイク=破る、砕くという言葉で構成されているのじゃ。
また、「待たせない早く出てくる食べ物」として「ファーストフード」という言葉があるが、これも本来は「ファストフード」じゃ。最近ではNHKのニュースなどでアナウンサーも「ファストフード」と言っておるな。

◆メンバーチェンジ → サブスティテュート(Substitute)あるいは、サブスティテューション(Substitution)。略してサブ。
Bリーグの外国人選手がテーブルオフィシャル席に来て、腕を身体の前にクロスさせながら「サブ!」と言ったら、北島三郎の「祭り」を歌ってほしいというのではなく、「交代」と言っていることは、誰でも分かるな(笑)
そうそう、サッカーでも「スーパーサブ」という言葉があるじゃろ。洗剤じゃないぞ(笑)

◆ダンクシュート → ダンク(Dunk)
単に「ダンク」と言うことが多い。
もともと、ダンクはDunkと綴り、英和辞典にも載っているが、英語のスラングで「パンやドーナツを食べる時に、ミルクやコーヒーにひたす」ことを言う。つまり、ドーナツがボールでミルクをネットとみなし、リングの上から叩き込むショットを「ダンク」と言いはじめたのじゃ。
1934年、今から82年前に製作された名作コメディー映画「或る夜の出来事」の中で主演のクラーク・ゲーブルが相手役のクローデット・コルベールに対して、朝食のドーナツを食べながら、この「ダンク」の説明をしているのじゃ。
NBAの前身、BAAの設立が1945年だから、このスラングの方が早かったことは確かなようだ。
そして、Dunk inという言葉を早口で3回繰り返してごらん、現在は撤退して日本には無いが、「ダンキン」になるじゃろ。つまり「ダンキン ドーナツ」はこの語源から生まれたということがわかるな。

●おまけ
和製英語ではないが、ボールをバックボードに当ててショットを入れることをバンクショット(Bank shot)というが、この場合のバンクは銀行ではなくて堤防や土手を意味する。 競輪競技のコースで斜めになっているバンクと同じじゃ。そしてこの言葉は元々ビリヤード競技で使われているな。手玉を的玉に当ててポケットに入れる際に、的玉をクッション(つまりバンク)に当ててポケットに入れる技のことをバンクショットと言うのじゃ。ビリヤードの方がバスケットボールより歴史が古いので、ビリヤードの言い方から転じて使われた可能性が高いな。
すでにこれらの和製英語は定着しているから、「使ってはならない」などと言うつもりはない。要は外国の人と英語を使って会話をする場合、和製英語を使っても通じないということを理解しておいてほしいのじゃ。

わしも学生時代に英語をもっと勉強しておけば良かったと思うことしきりじゃ。高校生諸君は好きなバスケットを通じて、もっともっと英語の勉強を続けることをお勧めする。

勉強になったかの? ほほほっ。ではまた。

文・写真:UMASUKE



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