2017/05/10

トップアスリートの高校時代 オリンピアン【第6回】 村上睦子(Vol.5 ) アトランタ五輪に出場

オリンピックに出た“レジェンド”はいったいどんな高校時代を送ってきたのか、昔を振り返っていただきました。それとともに、高校生プレイヤーへの熱いメッセージも。リレー方式でつないでご紹介します。山田かがりさんが指名したのは、シャンソンの先輩であるミチ。村上睦子(現姓・岩屋)さんがリターンパスをレシーブしました。

第5回は日本代表として出場したアトランタ五輪での思い出です。

村上睦子(現・岩屋睦子)
Chikako MURAKAMI


日本代表でも抜群の安定感でファンを魅了した村上選手

アトランタ五輪出場を決めたのは

アトランタオリンピック予選となったアジア選手権(1995年/静岡)は、もっと楽に勝つ予定でした。

3決のチャイニーズ・タイペイ戦の最後は私のフリースロー。1点勝っていたので、少し余裕があったかもしれませんが、自分が最後にファウルをもらい「普段のいつものシュートを打とう」とフリースローラインに立ち、2本ともに決められてよかったです。

自分の中ではオリンピックは“夢のまた夢”の存在でした。それが、めぐりめぐってアトランタ五輪予選は現実味をすごく帯びていました。アジアで3位までに入れば行ける。自分の中で夢が目標になったからこそ、頑張りたいと思えた時期です。年齢的にも一番いい時。

中国に競り勝ち、決勝トーナメントへ
アメリカと対戦できた喜び

本番のアトランタオリンピック(1996年)では、緒戦で舞い上がり、「これじゃダメだ」と切り替えて臨んだ2戦目の中国戦。


この試合は、みんなのパワーが爆発、75-72で中国に勝利したのです。あの1勝は、本当に重みのある1勝でした。アジアでは中国に勝ったり負けたりしていたけど、オリンピックの舞台で勝てたあの1勝は大きかったです。

最後は審判までも味方につけた感じでした。完璧に相手ボールも日本ボールになっていました(笑)。

この1勝が、予選の最終戦の延長となったカナダ戦につながりました。カナダに勝てば決勝トーナメントに上がれるという試合。

ジョーさん(一乗選手)やオーちゃん(萩原美樹子選手)のスリーポイントが神がかり的に入ったのです。全員のがんばりによって決勝トーナメントに勝ち進むことができました。さらにこのトーナメントでも頑張って5位になろうとみんなで意気込みましたが、最終的には7位でした。

でも、決勝トーナメントの準々決勝でアメリカと対戦できたことは大きかったですね。ジョージア・ドームにつめかけた観客は3万5000人。あのコートに立てていることが幸せでした。ゲームは93-108で負けたにせよ、90得点オーバーといい試合ができ、今なおいい形で語り継がれていると自負しています。

アトランタでは5位にはなれなかったけど、最後に勝てて「終わりよければすべてよし」の7位。自分の中では「やりきった感」があって帰国することができました。

※次回のVol.6では、WNBAトライアルに挑戦した思い出を紹介します。

取材・文/清水広美
写真提供/村上(岩屋)睦子さん、

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