2017/09/15

UMASUKEのバスケ今昔物語 【Vol.10】 ユニフォームの番号

高校バスケ観戦歴47年のツワモノUMASUKEさん、高校バスケの歴史を教えてください。

「はいな。大学ではバスケ部と落研に入ろうと思ったものの、結局、落研は忘年会だけ毎年参加していた、籠球亭馬助ですじゃ。ほほほっ。UMASUKEと呼んでくだされ。今までワシが見てきた高校バスケをお話しようかのぉ。今回は、ユニフォームの番号についてじゃ」

ユニフォームの番号について


この夏、福島で開催されたインターハイでは、「4~15」の連番というように、従来通りの番号のチームが多かった。写真は決勝戦より

ユニフォームの番号についての国際ルールの変遷

 もともと国際ルールでは言葉を介さなくてもジェスチャーで解ることを前提に作られ、ユニフォームの番号も「1、2、3」は得点や3秒ルールで審判が頻繁に使うことから、誤解を避けるため使用せず、4番からの一連番号として定められたのじゃな。

 しかし、1989年4月に開催されたFIBA(国際バスケットボール連盟)の総会において、「プロとアマチアの境が取り払われた」ことから、NBA(全米プロバスケットボール協会)もUSA Basketball(アメリカバスケットボール協会)の加盟団体となり、実際の力関係は別にして、形の上ではFIBAの傘下にNBAが入ったことになった。

 それを受けて1991年、FIBA、NBA、NCAA(全米大学競技協会)のルール担当者が一堂に集まり、それまで個々の団体で異なっていたルールをなるべく統一していこうということになった。具体的には、それまでFIBAではエンドラインからボールが出ても、サイドラインからスローインをしていたのをエンドラインからのスローインにしたり、制限区域の台形を長方形にするなど、20年以上かけてルールの統一化を図ってきた。

 FIBAはその一環として、2010年からユニフォームの番号をそれまでの「4番からの一連番号」だけとしていたのを、国際大会を除き、国によっては国内で「一ケタあるいは二ケタの番号を使っても良い」とし、2014年からは全面的に「0、00 および1から 99まで」を国際大会でも使えると改訂した。 

 したがって、日本でも最近ではB.LEAGUE(Bリーグ)や大学などでは「88」や「99」などの大きい番号をユニフォームに付けてプレーしているのを見かけるようになったのだな。

 


自分の好きな番号を選ぶチームが今後、増えていくのか。写真はインターハイより福岡第一

 まあ、以下は年寄りのボヤキと思って聞いてくれ。

 日本の各チームは、番号のルールの根本が分かっているのか疑問に思うのじゃ。本来は選手を区別して認識し、交代やファウルの記録の際に分かりやすくするために付けられるものであろう。それが分かりにくくなってしまうのは如何なものじゃろう。

 例えばNCAAでは、審判が片手もしくは両手で一度に示すことが出来る番号に限定していて、使える最大の番号は「55」になっている。つまり「00、0、1-5、10-15、20-25、30-35、40-45、50-55」。この番号だけを使うと、皆が誤解をする可能性が少なくなるのじゃ。

 NBA、WNBAはプロだから番号は何番でも自由に使えるが、基本的には「最大55」としている。2016-17シーズンのNBA開幕時のロスターを見ても、30チーム450人中6人しか「56以上」の番号を使用していない。

福島でのインターハイで見た番号

 昨年度まで、高校生の試合では「4番からの一連番号」を採用していたが、2017年度からは現行ルール通りになり、福島での南東北インターハイでも男女合計118チーム中6チームで「4番からの一連番号」ではない番号が使われていた。しかし、何しろ番号がバラバラなのでプログラムで番号を確認するときに見つけづらいことも確かじゃった。

 今後、各チームが大きい番号を使用にするにしても、NCAAの例のように合理的な考え方で決めて欲しいものじゃ。

 そして番号のロゴも、分かりやすいのと、分かりにくいのがあるな。 そう、「6、8、9」など、書体によっては中がつぶれてしまい、離れたところから見ると見分けがつかない。

 これもユニフオームを作る時には原寸大で使用する番号を作り、実際のコート上で片方のエンドラインから見て、逆のエンドラインに置いた番号がどのように見えるか確認して欲しいものじゃ。

 ちなみに、細かいことじゃが、ルールブックではユニフォームの「背番号」ではなく「番号」と書いてある。「背番号」という言い方は野球など他のスポーツからの言い方から来たものじゃな。民放のアナウンサーがテレビ放映で「バックナンバー」などと言っていたが、雑誌じゃないのだから正しく使って欲しいものじゃ。

 あぁ、今回は年寄りのボヤキ特集になってしまったな。次回はもっと明るい話にしたいものじゃ。


文/UMASUKE
写真/一柳英男

UMASUKEのバスケ今昔物語<バックナンバー>

【Vol.1】 能代工業のインターハイ初優勝

【Vol.2】 広島インターハイ観戦

【Vol.3】 審判の服装の変遷

【Vol.4】 バスケットボールと英語

【Vol.5】 ウインターカップの歴史

【Vol.6】 バスケットボールと英語その2

【Vol.7】 リングの進化によって豪快なダンクが花形に!

【Vol.8】 地域密着の希有(けう)な大会、能代カップ<その1>

【Vol.9】 地域密着の希有(けう)な大会、能代カップ<その2>

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