2017/04/29

めざせ!2017インターハイ 【注目選手005】 福島南#4半澤凌太(188㎝/3年)

夏の2017インターハイへ向けて注目選手をクローズアップしていきたい。
バスケットボールの開催地は福島県。
その地元・福島の強豪、福島南のキャプテン、半澤選手を紹介する。

福島南#4半澤凌太(188㎝・3年)
Ryota HANZAWA


福島南#4半澤凌太(写真は埼玉カップ2017から)

東北新人戦での苦い敗戦をバネに
地元・福島でのインターハイでプレイを

初めて福島南高校の半澤凌太を見たのは、1年の6月の東北大会だった。当時からしなやかで力強いプレイに着目。潜在能力が突出していたルーキーだった。ボール運びからリバウンドまで難なくこなし、チーム初の東北制覇に貢献した。だが、コートを離れると何を考えているか不思議な感覚の持ち主で、プレイとちょっとイメージが異なることから、“宇宙人”というあだ名を勝手につけた。これを水野慎也コーチに話したら、「宇宙人」には苦笑いされたが、「そのとおり」と賛同してくれた。

最終学年の今年、最初は交代でやっていたキャプテンを半澤はみずから志願した。この申し出に「そんなキャラじゃないだろう」と水野コーチも驚いたと言う。

「水野先生の下で長く試合に出させてもらって、(福島)南のバスケを知っている。自分がやれば何かプラスになることもあるんじゃないか」

キャプテンに名乗りを上げたのは、そんな強い思いからだった。

ところが、地元福島で開催された今年2月の東北新人戦では、まさかの予選リーグ敗退の憂き目に遇う。もとより、勝ち負けの問題ではなかった。昨年よりさらに小さいチームにもかかわらず、ヒバインドの展開の中でディフェンスを引いてしまったのだ。水野コーチのカミナリが落ちるのも当然だった。敗戦の後、試合会場の廊下では長いミーティングが続いた。半澤も「キャプテンをやめろ!」と水野コーチから迫られたが、それでも「やり続けたいと思います」と、コーチに食い下がった。


キャプテンとしての自覚が強くなってきた半澤

東北新人戦で負けた後、チームはもう一度、基礎に戻った練習にまい進した。ルーズボール、リバウンドと、球際の部分で絶対負けないと反復してきた。まだまだ去年の先輩に比べると弱いところが目立つ。

昨年、初の全国4強入りを果たした先輩たちを越えることが念頭にあるが、「その気持ちが前に出すぎて、点数を取られた時に焦ってしまう。その状況で、みんなが一人でどうにかしようと思い、協力できずに崩れてしまう」と、負けパターンを半澤は冷静に分析する。

目指す選手像は、苦しい時に頑張れる選手、チームを鼓舞できるような選手だ。だが、得点力がまだまだ足りない。やることは満載だ。

7月28日からは地元・福島でインターハイが開催される。

「先輩たちも言っていましたが、大会まで1カ月あまりになると焦りも出てくる。それが出る前に、個人練習を積み重ねて自信をつけ、自分のプレイができるようにしたい。埼玉カップでは県内より背が高くて動けるチームが多かった。小さい部分を突かれてゴール下でやられました。そこを打開して、自分たちより速いチーム、身体が強いチームがいるので、どうやって戦うのかが重要になる」と実感した。

「チームが苦しい所で頑張る。そしてチームで点を取り、チームで守ることを心がけていきたい」と、半澤は今後の課題をあげる。

環境は人を変える。“宇宙人”だった半澤も、キャプテンになったことで目下、日々成長中だ。


取材・文 清水広美 写真 若生悠貴

※埼玉カップ2017 大会レポート
※2016インターハイ(広島) 準決勝:福島南vs東山 試合レポート
※2016インターハイ(広島) 3回戦:福島南vs育英 試合レポート


◇半澤選手の身長を正しい数値に訂正しました。



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