結果レポート

3回戦

川崎ブレイブサンダース(B.LEAGUE ) VS 福岡第一(福岡県)

川崎ブレイブサンダース
()
vs 福岡第一
(福岡県)

114
  • 32 1Q 22
  • 32 2Q 11
  • 31 3Q 17
  • 19 4Q 17
67

2017年1月5日
国立競技場代々木第一体育館
男子3回戦  川崎ブレイブサンダース 114-67 福岡第一

日本で一番長い高校バスケ生活を送った福岡第一。No1チーム川崎への挑戦にスタンドから拍手!



男子高校チーム最後の砦として、福岡第一はB.リーグl位川崎ブレイブサンダースとの対戦を迎えた。もちろん力の差は歴然としている。

「勝負ではなくて今日は経験。負けても仕方がない試合は初めてです。今までどんな強い相手でも同じ高校生なんだ、負けちゃいけないぞと言ってきました。今日ばかりはさすがに言えなかった。ましてや3年生最後の試合。次のゲームにつながるような試合になればいいなと。思いのほか最初スムーズに点が取れたので、そういう面ではよく戦ってくれました」(福岡第一・井手口監督)

立ち上がりから福岡第一は#12蔡、#15松崎、#4重冨(周)、#5重冨(友)。立ち上がりから臆せず真っ向勝負でぶつかる。川崎は#22ファジーカスがシュート練習のように淡々とシュートを沈める。前半残り5分で全員出場した川崎は地力の差を見せ付けていく。この試合、川崎は全員得点。それでも前後半とも最初はスターターを出してきた川崎に福岡第一は感謝した。

観客が見たいものは得点差ではない。カテゴリーか異なっても自分たちらしいカラーを発揮する瞬間だ。スタンドから再びどよめきが上がったのは終盤の場面だった。#4重冨(周)のスティールからルーキー#15松崎が走り、タップでアリウープを決める。#5重冨(友)がベースラインドライブバスカンを沈め、どや顔を見せる。そんな瞬間、疲れを見せない高校生の奮闘に拍手が沸き起こった。70得点には届かなかったが、「30点取れれば上出来」(#4重冨周)と思っていた福岡第一の67得点は挑戦の証といっていい。

川崎#7篠山が感じた福岡第一の印象は。

「トランジションが速いなと思いました。特に#4、#5の重冨兄弟はクイックネスがあって。彼らが大学バスケを盛り上げてくれると思います」と率直な驚きをもらした。続いて

「目標を常に高く持ってバスケットに取り組んでほしいです。今の高校生が2020年東京五輪やBリーグ、未来のバスケ界を盛り上げてくれると思います。世界を意識して、バスケットをプレイしてもらえたら」と、アドバイスを送る。

3年にとってこれがラストゲーム。重冨ツインズは、試合中スローインをめぐってでケンカを始めることもある。そんな時真ん中に入ったのは#7バム。「ごめん、俺が悪かった」と間を割って入るシーンもあった。そんな重富兄弟も試合後上気した顔でそろってインタビューに応じる。

「最初から自分たちのバスケットができました。ドライブで何本か抜けたところもあり、止められた部分のほうが多かったんですけど、周りも怖がらずにやれた。強いとわかっていましたが、これが最後の試合でよかった」(#4重冨周)

「1Qは走るバスケットができて、相手もスピードについてこれなかった部分もあった。でもどんどんやられ、自分たちもまだまだだと実感。もっともっと技術と身体を鍛えていつかプロに挑戦したいと思っています」(#5重冨友)

初めて高校二冠を果たしたこの1年を振り返って、井手口監督は

「“バスケットは人生。人生は挑戦”と恩師デーブ・ヤナイさんの言葉どおり、最後までとにかく挑戦しようとアタックしてくれたので良かった。いい年でした。僕は学校の先生なので、ティーチングとコーチングを腹いっぱいやらせてくれた学年でした。先生としても仕事をたくさんやらせてくれたし、ここまでこらせてくれたのは高校のコーチとしては最高じゃないですか」と、振り返る。

翌6日は福岡第一の始業式、試合の取材後は慌しく帰郷の準備をする限られた時間にも控え室で川崎の選手と記念写真をお願いしていたのはさすが高校生たち。そして、日曜からは早くも新チームが新人戦のスタートする。井手口監督は、新チームの構想について長くツートップを担っていた重冨兄弟の後釜について意外な名前をあげた。

「このオールジャパンが終わるまでは新チームのことは考えないようにしていました。脚があるオールラウンダー#15松崎のPGもあり。#11小野、#14井出、#9古橋たちは皆SGだし、#15松崎はまだ1年ですが1~4番までやってもらうとになるかもしれません。そこにウインターカップ準決勝で覚醒した#7バムが走りに加わる。若干今までより小さいチームになるけど、うちらしいバスケットができる」という構想だ。

日本で一番長くバスケをしていた高校生たちは、心の準備ができていないまま、新たな1年に向かってスタートを切ることになる。

文:清水広美・写真:一柳英男

代々木第一体育館という独特な空気感の中で、この試合は行われた

リバウンドは川崎ブレイブサンダース(白)が45個と、ゴール下を支配した

いつもより積極的にミドルシュートを狙った福岡第一#8土居は12得点

最後まで積極的な攻撃を見せ、悔し涙が印象的だった福岡第一1年の#15松崎

福岡第一(緑)の素早い攻撃に、Bリーグ最高勝率を誇る川崎ブレイブサンダース(白)の壁が立ちはだかる

Bリーグ強豪の強いディフェンスに、福岡第一#5重冨(友)は6得点と沈黙した

210㎝の相手に、後ろに下がりながらのフェイダウェイシュートを決めた福岡第一#12蔡(さい)は16得点

15得点8アシスト3スティール!活躍した福岡第一#4重冨(周)のブロックをかわす高度なレイアップシュート

「ナイスルーズだ」「割っていけるぞ」など、大量リードされる展開でもポジティブな声をかけ続けた福岡第一:井手口コーチ

勝敗が決まった終盤でもあきらめず、オールコートのディフェンスを見せる福岡第一(緑)

写真:一柳英男


シェアはこちらから!!

ギャラリー

スライドが追加されていません。

出場校

トップへ戻る