2017/05/8

能代カップ2017 【レポート04】 選手層の厚さが光った洛南が優勝 

能代カップ2017★5月6日★デイリーレポート

開志国際vs福岡大附大濠
序盤から圧倒の試合運びを見せた開志国際

最終日は、緒戦からサプライズな展開となった。開志国際が立ち上がりからロケットスタートを見せ、1Qで35-5と福岡大附大濠を圧倒したのだ。序盤の勢いのまま、開志国際は1年生の#14ジョフ・ユセフ(1年/202㎝)が43得点、#11小栗瑛哉(2年/173㎝)が3ポイント6本を含む24得点をあげ、この2人を筆頭に、高確率でシュートが決まり気を吐いた。ゲームは開志国際が113-84で福大大濠に勝利し、今大会、初白星をマークした。

 「自分たちがもっと通用しないと思っていたら、ここまでは勝ちにつながらなかったけれど、意外とやれることがわかってきたのでは」と開志国際・富樫英樹コーチは勝因をあげた。さらにチームは、2試合の能代工業をも下して2連勝で6位を確定した。

一方の福大大濠は、この開志国際に2敗目を喫した時点で優勝戦列から脱落、3位と後退した。


大濠戦で43得点をあげた1年の#14ジョフ・ユセフ


高確率でシュートが決まり、波に乗った開志国際。ベンチも大いに盛り上がった

優勝の行方は洛南と明成に絞られる

最終日の第2試合は明成が中部大第一戦で、粘り強い攻防で大逆転劇を見せた。試合は中部大第一が序盤からリードを奪い、2Qでは最大27点差として、試合の行方を決めたかに見えた。しかし、この大きなビハインドから、明成が後半、猛追を開始したのだ。3Qでは#8八村阿蓮(3年/194㎝)のリバウンド、ブロックショット、#6相原アレクサンダー学(3年/186㎝)のスティールなど、走りで中部大第一を圧倒。4Qで逆転に成功すると、そのまま逃げ切り、82-72で勝利をものにした。

この試合結果によって、優勝の行方は洛南と明成に絞られた。両者のカードは大会初日に洛南が2点差で明成を下しているため、勝ち点が並んだ場合は洛南が上位となる。洛南は第4試合で中部大第一に勝てば優勝が決まる。一方、負けた場合は、明成が最終戦の能代工業戦で勝利すれば優勝の目がまだ残されていた。

結果は、洛南が中部大第一を終始リードして、93-72で快勝して1敗を死守。この時点で歓喜の初優勝を決めた。また、明成は最終戦の能代工業戦に全員出場で104-54と圧倒し、2位を決めた。


最大27点差のビハインドの試合を大逆転して勝利した明成。#8八村阿蓮、#6相原アレクサンダー学らを中心に、チーム一丸で怒濤の走りを見せた


中部大第一の#4星野京介は、明成戦で5本の3ポイントを沈め18得点。1試合おいての洛南戦でも6本の3ポイントで18得点をマーク。ようやく調子を戻した

洛南vs中部大第一 
選手層の厚さが光った洛南

この能代カップはリーグ戦方式。さらに、今年は市立船橋が関東大会千葉県予選を戦うために最終日は試合ができないという変則なケースとなった。そのため、カーディングの順番が今大会は大きな要素となった。ダブルヘッダーも、1試合あいただけで2戦目を戦うというタフさが要求され、心身ともにかなりハードなのではと思われる試合もあった。ただ、これも高校の県大会やブロック大会ではよくあるレギュレーションだ。4日間で6試合のハードワークは各チームにとって、選手起用やプレイタイムの配分など、選手層を厚くすることが求められ、その采配がコーチの腕の見せ所でもあった。

そんな状況の下で初優勝を遂げた洛南は、スターターだけでなく選手層の厚さがどこよりも光った。苦しい場面でベンチから出た選手が交代してすぐ窮地を切り開く場面もしばしばだった。センター不在の部分は、エース#6津田誠人(3年/192㎝)を中心に、フォワード陣全員でリバウンドに飛び込み、補っていた。

最終の中部大第一戦では、ケガから復帰したばかりの#4大橋大空(3年/165㎝)も元気いっぱいの活躍、これまでプレイタイムが短かった選手たちもコートで躍動し、93-72で快勝した。

洛南・吉田裕司コーチは「歴史ある能代カップで初優勝できてうれしいです。緒戦の明成戦では、土壇場で追いつかれたものの、たまたましのげただけ。他のチームが苦しい試合に、うちはいいコンディションにやれたことが大きかった。使える選手が多くなり、成長してきた選手もいる。留学生がいるチームと多くの試合をやれた経験は非常に大きい」と、今大会の手応えが大きかったことを話してくれた。


高さがない分を選手層の厚さでカバーして優勝を遂げた洛南


ケガから復帰してアグレッシブなプレーを見せた洛南のキャプテン#4大橋大空

一方、中部大第一は、最終日まで本来のシュート力を出し切れなかった#4星野京介(3年/182㎝)が、リバウンドに積極的に跳び、持ち前のクイックリリースの3ポイントを6本も沈める活躍を見せた。

常田健コーチは「ここまでの試合では勝っても得られるものが少なかったが、この試合には負けたけれど、逆に得られるものが多かった」と収穫を口にした。

最後に、奮闘及ばず2年連続で白星なしで最下位となった能代工業。栄田直宏コーチは「この大会で得たものを今後の試合に必ず結び付けたい」と、前を見据えていた。


地元の大声援を受けて奮闘した能代工業。#6新田由直


全敗の中でも今後へ向けて多くの収穫を得た能代工業。#5児玉海渡

男子最終順位&優秀選手賞

 1位 洛南 (京都)
 2位 明成 (宮城)
 3位 福岡大附大濠 (福岡)
 4位 中部大第一 (愛知)
 5位 市立船橋 (千葉)
 6位 開志国際 (新潟)
 7位 県立能代工業 (秋田)

【優秀選手賞】
 津田 誠人 (洛南#6)
 飯尾 文哉 (洛南#11)
 相原アレクサンダー 学 (明成#6)
 八村 阿蓮 (明成#8)
 川島 聖那 (福岡大附大濠#6)



◆「レポート01」=能代工業#4児玉凜斗の記事はこちら

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取材・文・写真/清水広美
写真/若生悠貴

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