2017/05/4

能代カップ2017 【レポート01】 能代工業#4児玉凛斗 古豪チームの「4番」の重み

能代カップ★5月3日★デイリーレポート

今年で30回目を数える能代カップが5月3日、秋田県能代市で開幕した。今年は、30回の記念大会として例年より参加チームが多く、大会日程も1日長くなり、4日間で7チームの強豪が激突する。

大会初日の5月3日、2勝をマークしたのは洛南(京都)だ。緒戦の明成(宮城)戦では大量リードしたものの、終盤同点とされたが、1ゴール差で辛くも逃げ切った。開志国際(新潟)戦では逆に1Qでヒバインドを喫したが、ベンチメンバーの投入によってゲームの流れが変わり、勝利を引き寄せた。その他、福岡大附大濠(福岡)が1勝、初出場の中部大第一(愛知)も能代工業を後半突き放し、それぞれ1勝をあげている。


全国の強豪が集まる能代カップが5月3日、開幕した


能代工業#4児玉凛斗(173㎝/3年)

節目の年にずっしりのしかかる古豪「4番」の重み

ホストチーム能代工は、オープニングゲームで市立船橋(千葉)と対戦し、60-67で敗れ、最終試合の中部大第一(愛知)戦も77-109と敗れ、初日は黒星発進となった。この2試合に共通点するのは、前半はいい流れの展開ながら、いずれも3Qで得点が伸びず、大量失点となってしまったことだ。そんな展開の中でも、選手の頑張りを指摘するのは、能代工業・栄田コーチだ。

 「ダメな点ばかりではなく、例えば留学生の選手がボールを下げたときにもぎ取って自分たちのボールにするシーンが何回かありました。こういうことが通用するんだと、選手たちには言いました」


能代工業#4児玉

能代工にとって昨年は、インターハイとウインターカップ出場を逃し、臥薪嘗胆の一年でもあった。全国大会を1回逃してしまうと、「初出場のチーム」になりかねない危惧を栄田コーチは抱えている。

普段ならばウインターカップが終わってから決めるキャプテンの指名も早々と11月に行われた。指名を受けたのは、#4児玉凛斗(173㎝/3年)だ。児島は今、「能代工の4番」を背負うことの重さをひしひしと感じている。

「重いです。プレイヤーとしても結果を残さなくてはいけないですし、行動一つ、ふだんの生活からしっかり高校生らしい態度をとることをキャプテン、そしてマネジャーが率先しなくてはいけない。コート内でもコート外でもチームを仕切っていくことが大変です。でも、心構え、気構えを持って“俺たちの代から変わるんだ”とやってきました。まずは県内のタイトル奪還です。でも、目標は東北大会、全国大会での上位。先輩たちの思いを含めて全員で上を目指そうと話しました」

児玉は大きなプレッシャーの中でも、キャプテンとしての自覚をもって、自分たちがめざす目標をそう話してくれた。

チームとして前半は奮闘するも「魔の3Q」(児玉)にリバウンドやディフェンスが崩れ始める。それはキャプテンの児玉自身、十分にわかっている。その点をなかなか立て直すことが困難だったのが、大会初日の現状だった。この能代カップで全国屈指の強豪校と戦っていく中で、その課題をどう打開することができるかだ。

「こうやれば勝てるんじゃないかということよりも、今、自分たちでできることを出し切ることをするのが大事だと思います。まだまだやれます」と、栄田コーチは2日目以降の選手の踏ん張りに期待を込めた。

今年は能代工が全国優勝を遂げた埼玉国体から50年目。“バスケの街”を活性化するとの思いも込められて始まったのが、この能代カップだ。以来、回を重ねて今年で30回目の節目の年となった。

会場の能代市総合体育館のギャラリーには、第1回大会からのポスターがずらりと並び、歴史を感じさせる。古豪・能代工の伝統をどう復活させていくか。まずは、この能代カップでの1試合1試合の戦いが重要となってくる。


取材・文/清水広美
写真/若生悠貴

※大会結果は詳細はこちら

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