2019/05/17

【能代カップ2019】大会レポート&チーム紹介PART2――明成、洛南、能代工編

大型化と厚い選手層。無限の伸びしろを持つ明成

「今までにない大型化で走れるチーム」(佐藤久夫コーチ)を目指している明成。今は試行錯誤の時期だが、冬から春にかけて行ったトレーニングの効果がメキメキと出てきて、試合ごとに著しい成長を見せた。

開志国際と中部大第一のような留学生センターを擁するチームには健闘したが届かず、大濠には攻め手がなく敗れて3連敗を喫した。しかし、運動量の激しいゾーンディフェンスから活路を見出し、最終日には洛南と能代工に勝利。パワフルな攻防でチームの柱となる木村拓郎が、大型司令塔を目指す越田大翔(192㎝)をフォローできるようになり、ゲームテンポに流れが出てきたのだ。

また、インサイドではパワーがついてきた山内シャリフ和哉(193㎝)、3ポイントとディフェンスで頭角を現した小川祥英、アグレッシブなプレーでかき回す清水晃など、試合をすればするほど色んなタイプの選手が台頭。3年生の蒔苗勇人のシュート力にも期待がかかり、チームは発展途上ながら選手層は厚い。能代カップ前に負傷してエントリー変更となった期待のルーキー山崎一渉(198㎝)と菅野ブルース(193㎝)が復帰すればまた違ったチームになるだろう。

キャプテン木村は「下級生が多く試合に出るので3年生がもっと引っ張らなくてはいけないし、自分が全責任取るつもりでやる」と個性豊かな選手を牽引する気合いを見せている。


明成・山内シャリフ和哉

エース星川を軸に留学生対策がカギとなる洛南

昨年はインターハイ、ウインターカップともに府予選で東山に敗れて出場ならなかった洛南。今年は下級生時から試合に出ているエース星川堅信のシュート力を武器に、走力あるチームを目指し、新しいチームカラーを築こうとしている。

能代カップでは、今年の走るスタイルを象徴する2年生の小川敦也が急浮上。トップスピードに乗った時のギアチェンジには目を見張るものがあり、チームのキーマンへと成長している。能代カップ2日目、留学生センターを擁する中部大第一に競り勝ったのも小川のスピードと突破力が効いた。星川と小川を軸に、2年の淺野ケニー、松山雄亮らインサイド陣がどこまで踏ん張れるかがカギとなるだろう。

 吉田裕司コーチは「中部大第一に勝ったことは選手たちの自信になった。まだまだ走り足りないところもあるが、中部大第一戦のように、どんなに劣勢でも最後は勝ちることをスタンダードにしたい。そのためには留学生チームと戦えるフィジカルの強さを身につけたい」と課題をあげる。府予選では留学生センターを擁する最大のライバル東山との決戦が待ち受ける。「まずは先の展望よりも手前のインターハイ予選。京都予選で力を発揮するために能代カップで得たことを発揮したい」と語る吉田コーチだ。


洛南・小川淳也

全敗ながらも接戦が多く、手応えをつかんだ能代工

 今年度から小野秀二コーチが正式に『コーチ登録』となった能代工。昨年からも小野コーチが采配をふるっており、「登録名が変わっただけで、バスケスタイルは変わりません」(小野コーチ)とアグレッシブなディフェンとスペースを生かした攻撃を目指している。

しかし、今大会は初戦の洛南戦に競り負けたのをはじめ、勝ち切ることができずに全敗で終えた。東北新人戦では準決勝で明成に快勝したことで新チームのスタート時は注目を集めたが、「新入生が入り、4月からチーム状態が変わっているので、現時点では伸びしろが少なかった」(小野コーチ)という状態だ。また、能代工特有のチームプレーができずに『個』で打開しようとしてしまい、ミスから相手に走られてしまったことも敗因だった。

そんな中でエース須藤陸の外角シュート力と司令塔である伊東翼の存在は光っていた。彼ら3年生を軸に、能代カップで得た反省と収穫を生かしたチーム作りをしていくことになる。

「結果として負けたけれど、どの試合も手応えはありました。フルコートディフェンスでやることに変わりはないので、そこにどうアクセントをつけていくか。また身長がないぶん、留学生を相手にすると疲労度が違うので、もっと選手層を厚くしたい」と課題をあげる小野コーチだ。


能代工・伊東翼

写真・文/小永吉陽子


シェアはこちらから!!

新着記事

高校バスケ特集企画

トップへ戻る