2017/06/9

2017関東男子 【文星芸術大附属】 体幹トレーニングを積んだ成果

文星芸術大附属(栃木)

体幹トレーニングを積んだ成果が如実に現れた
勝負はインターハイ栃木県予選だ!

◆アレセイア湘南(神奈川) 87―62 文星芸術大附属(栃木)

 栃木県1位代表で関東男子Aブロックに出場した文星芸術大附属(以下、文星)。以前の校名は宇都宮学園で、平成15年より校名変更となった。1月の県新人戦ではライバルの宇都宮工業に1点差で惜敗したものの、関東予選では順位を上げ、1位代表で関東大会に挑んだ。

 「県予選ではリズムよくシュートを打てました。それがわかっていたからこそ、アレセイア(湘南)は最初からゾーンを敷いてきたんでしょうね。神奈川ではほぼゾーンをやっていませんでしたから」と、文星の伊藤均コーチ。

 ゾーンブレイクは事前に取り組んできたが、ディフェンスを1人抜いても大きな選手にぶち当たり、得点がなかなか伸びない。1Qは19ー17とリードを奪ったものの、県予選で得点を稼いでいた#7粟島夢人、#5小倉崚平らへのマークは厳しく、得点が伸びなかったことが大きなほころびとなってしまった。


アレセイア湘南の厳しいディフェンスの前に苦しんだが、文星#5小倉崚平が果敢にゴールにアタックし21得点、6リバウンドをマーク

 いかんせん、文星はサイズが小さい。「リバウンド、ルーズボールが相手の点数につながった」と、キャプテンの#4菅沼明志が反省を口にする。

 その一方で、文星の選手たちの身体つきに、新人戦の頃と比べると明らかに変化が見られた。当たり負けもしていない。今大会は最後までアレセイアに食らいついた。これは、「昨年から新しくなったユニフォームに映える身体を作ろう」(伊藤コーチ)と、身体作りに費やしてきたからだと言う。

 正直、今までの文星の印象は、スレンダーな体型の選手が多かった。しかし、今年の文星の選手は、見るからに身体を作ってきたなというのがわかる。以前は、県外のチームと対戦した時に押し負けることも多かった。だからこそ今年は身体作りのため、トレーナーの指導を受け、トレーニングでフィジカルに力を注いできた。


文星#4菅沼明志の身体も見違えるほど鍛え上げられていた

 「これまでもトレーニングはやっていましたが、質も効率もよくなかった。それだと、関東、さらには全国のチームには通用しない。今年は本格的にやってきました」と、#4菅沼は胸を張る。今までは耐えるだけ、“今は押し返せる身体にしよう”をテーマに、真面目に取り組んできた。

 その成果を人一倍感じているのが、#6飯島永遠(176㎝)だ。「体幹、コアトレーニングを中心にやってきた結果、瞬間のパワーがつき、踏ん張れるようになってきた」と、飯島が話す。176㎝ながらディフェンスではPFの選手をマークする。春休みの練習試合では「福島南のエース半澤(凌太)をぶっ飛ばしたんです」と、伊藤コーチを驚かせた。

 「自分は小さいですが、4番ポジション。県外の4番にも負けないよう体重を減らさないようにしてきました」と飯島。それが功を奏している。オフェンスは2番だが、ディフェンスでマークするのは4番として、この試合でも奮闘を見せた。


文星#6飯島永遠は、身体づくりの成果をコートでのぶつかり合いで実感した一人だ

 他のチーム同様、この関東大会はあくまでも通過点だ。全国につながるインターハイ栃木県予選を強く意識して、照準を置いている。
 「もっとディフェンスを磨くこと。あとは点数を取れる工夫を積み上げて計算をしていきたい」と伊藤コーチ。栃木県予選は6月17日に開幕、最終日の25日に県代表が決定する。チームは今、目前に迫ったインターハイ予選を見据えている。

 学校設立の根本精神を表す文星芸術大附の“校是”は「ライオン主義」。ライオンは、象をとらえようとする時力のすべてを出し、兎をとらえる時にもその力のすべてを出す。直面するすべてにいつでも全力投球。インターハイ予選はまた宇都宮工との一騎打ちになる公算が高い。「ライオン精神」で戦うことが、2年間、夏から遠ざかっている文星の目標だ。


取材・文/清水 広美
写真/若生 悠貴


得点源である文星#7栗島夢人。厳しいマークにあいながら11得点、5リバウンド


小柄な選手でも戦えるスタイルを目指してきた文星。タイムアウトで指示を出す伊藤コーチ



※栃木県インターハイ予選、県大会は6月17日(土)-25日(日)
  6月13日(火)に組み合わせ抽選会


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