2017/06/19

2017東海大会 【男子】 桜丘を圧倒した中部大第一の強さ

桜丘を圧倒したオフェンス力に加え
失点を55に抑えた中部大第一のディフェンス力

 東海大会男子の決勝戦は、3週間前におこなわれた愛知県の優勝決定戦と同じ顔合わせになった。中部大学第一と桜丘との一戦である。果たして結果は【92-55】で、県総体に続いて中部大第一が勝利し、東海大会連覇を飾った。

 試合は序盤から中部大第一のペース。「県総体が終わってからディフェンスの意識を高めてきた」と常田健コーチが言うように、県総体では70点奪われた相手に55点しか与えない激しいディフェンスを披露。圧巻は第2Qだった。第1Qで24点差をつけられ、これ以上離されたくないと猛攻を仕掛けてくる桜丘をわずか3得点に抑え込んだのだ。桜丘の江崎悟コーチも「(中部大第一の)圧力に負けてしまった」と認めている。


東海の男子を制したのは中部大第一。決勝のスコア99得点。どこからでも得点できる強さを見せた。シューターの#4星野京介

 オフェンスでも中部大第一は#4星野京介、#5坂本聖芽の両エースが躍動する。星野が3Pを沈めれば、坂本は身体能力を生かしたドライブで桜丘ディフェンスを切り裂いていく。さらに2年生ガードの#10中村拓人、マリからの留学生、#8ブバカー・ンデァイエ(203㎝/2年)、#15バトゥマニ・クリバリ(205㎝/1年)も続き、桜丘に組織的なディフェンスの的を絞らせなかった。

 「桜丘戦になると、なぜかウチの選手たちのシュートがよく入るんです」と常田コーチが言えば、桜丘の江崎悟コーチは「中部大第一はなぜかウチの試合になると、みんな動きが良くなるんだよな」とボヤく。愛知県の男子をリードしている両校だが、お互いに意識し合い、高め合いながらも、相性としては中部大第一に分があるのだろう。


ゴールに果敢にアタックする2年生ガード#10中村拓人


なかなか自分たちのペースに持ち込めなかった桜丘。#9富永啓生

準決勝の飛龍に苦戦した桜丘
主力メンバーの疲労が決勝に響く

 桜丘としては準決勝の静岡・飛龍との一戦も決勝戦の動きに響いた。身長はけっして大きくないが、個々の能力を生かしながら、しかしそれだけに留まらず、絶妙な合わせで相手ディフェンスを翻弄していく飛龍のオフェンスに苦しみ、主力を休ませることができなかったのだ。

 「準決勝で主力メンバーを少し休ませたかったのだけど、その余裕がなかった。だから決勝戦は苦しくなるだろうなと思っていたのだけど、やはりそうなってしまいました。両ウイングの#6今田(涼斗)と#9富永(啓生)がともに脚に疲労が残っていて、急きょポイントガードの#7大井(崇幹)をフォワードの動きに組み込んだのだけど、相手のハードショウをうまくいなせず、インサイドも機能しなかった」

 それだけに約1か月後に開幕するインターハイまでは、「しっかりと“脚を作る”ことが課題だ」と江崎コーチは言及する。全国トップレベルのチームと連戦を余儀なくされるインターハイでは、“疲労”への対策も十分に講じなければいけない。


中部大第一の前に完敗だった桜丘。チームはインターハイへの課題が明確になってきた。#5彦坂海登


敗戦を経験することで得た新たな気づき。
「今年こそ!」と見すえる中部大第一

 優勝した中部大第一の常田コーチも「これでもまだ全国では勝てない。ミスをなくしていなかければダメ」と、手綱を引き締める。そこには昨年度の東海大会でも優勝しながら、インターハイの3回戦で福岡・福岡第一に負けた苦い教訓がある。

 「昨年はカップ戦や練習試合を含めて、一度も負けないままインターハイに出場して、そこでガツンとやられてしまいました。しかし今年は、星野のケガなどもあって、ピースが揃わなかったこともあるけど、5月の能代カップで負けを経験して、自分たちには力がないことをチームに落とし込めることができました。私が言うだけでは理解できないことを、能代カップを通じて、自分たちは何が足りないのかを選手たちが感じる機会を得たのは大きいと思います」

 そうした反省や新たな気づきが、県総体で20点差をつけて勝った桜丘をさらに大きく引き離す結果にもなったのだろう。勝って兜の緒を締めることができれば、中部大第一はインターハイで昨年度以上の成績を残す可能性を十分に秘めている。

文・写真/三上太


桜丘は得点源である#6今田涼斗らに疲れが見え、オフェンスが機能しなかった


得意のスピードあるドライブで桜丘のディフェンスを切り裂いた#5坂本聖芽


◆2017東海大会 【男子結果】

◆2017インターハイ都道府県予選結果

◆2017ブロック大会 【結果&記事】

◆2017東海新人戦 【男子結果】

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※記事中の写真を一部、変更いたしました。




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