2017/06/16

2017関東女子 【東京成徳大】 18点ビハインドを逆転してAブロック優勝

東京成徳大(東京都1位)


関東新人戦に続いての東京決戦。
闘志に火がつき、東京成徳が18点差から逆転優勝を飾る

◆決勝 東京成徳大77(13-19、17-20、23-20、24-8)67八雲学園

前半、八雲は東京成徳#4木村を厳しく守ることで、相手にリズムをつかませなかった

 決勝は、2月の関東新人戦に続いて東京勢同士、東京成徳大と八雲学園のカードとなった。前回は激戦の末、75-68で東京成徳が上回った。はたして今回はどんなドラマが生まれるか。
 八雲は、東京成徳の攻撃の基点となる#4木村亜美を徹底マークする。入れ替わりマークマンを変え、特に#10太田咲里はフェイスガードで木村を封じた。攻めては、#5小村日夏理のジャンプショット、#4奥山理々嘉のステップインが決まり、主導権を握る。東京成徳は、#5小笠原彩香、#9三好青花がキレキレのドライブでゴールに向かう。八雲は1年の#7吉田眞子(昨年の得点源、吉田舞衣の妹)がボールを運び、アーチの高いスリーを沈め、9点リードで折り返す。後半、八雲はエース#4奥山が怒涛の得点ラッシュ。第3クォーター5分には55-37と18点リードを奪う。ここがターニングポイントとなった。

 東京成徳はタイムアウトを取り、4ファウルの#7大原を下げ、遠香周平(おかしゅうへい)コーチの喝(かつ)が飛ぶ。「消極的にやるんじゃない。結果はこっちが責任取るんだから。勝負しにいけ!」

 「18点開いたところで#7大原咲織(185㎝)が4ファウルでびびってプレーしていた。これは外さないと。身長ではなく、勝負所で何をやるか。確かにこのあと、東京の予選があるとしても、この試合はこの試合。成長する機会なんだから、“大人の喝”を入れてやらなきゃいけないと思いました。そのために(コーチは)いるんだから。大きな声で魂を入れてやろうと」(遠香コーチ)

 この言葉に反応したのが、キャプテン#4木村だった。怒涛の3連続スリーポイントでスタンドを沸かせる。さらに#9三好が八雲の得点源・奥山に対して身体を密着させるシールディフェンスを見せる。嫌がる奥山。#5小笠原のドライブをはさんで、またもや#4木村がこの試合4本目のスリーで勢いに乗り、流れは東京成徳に傾いた。この時点で6点差になっていた。


後半、八雲のエース#4奥山にマッチアップし苦しめた#9三好青花。攻めても21得点と活躍した


逆転後のスティールからのブレイク、さらには3ポイントでを八雲にダメージを与えた東京成徳#5小笠原彩香。19得点の活躍だった

 「パンチングでディフェンスが収縮したときのキックアウトは練習してきました。みんながつなげてくれたパスだったので、ここは自分が決めないと波に乗れない。気持ちでいつも打っているように打ちました。自分にフェイスガードしてくるのはわかってたので、ドライブで積極的に攻めたんですけど、前半は自分のリズムで打てず、少し焦りました。でも、これぐらいなら大丈夫、と自分に自信を持ってやりました」とにっこり。
 気持ちの強さを実感させるコメントだ。


後半の勝負どころでセンターとしての踏ん張りを見せた#7大原咲織


タイムアウトで選手の気持ちを奮い立たせた遠香コーチ


 2月の関東新人で開眼。最後は大声でディフェンス、リバウンドに奮闘した#7大原は、「今日一度下げられたあとにもう一度コートに戻ったとき、自分が迷惑かけた分、雰囲気作りの面でサポートというか、気持ちの面で今まで他のメンバーにやってもらった分、自分でできることをやろうと思って大きな声を出しました。気持ちが入りました」と、目に涙をためる。

 だが、両者の勝負はここで終わりではない。関東大会優勝で得たインターハイのシード権は、次週行われる東京都予選1位に与えられるもの。八雲学園、明星学園をはじめ、虎視眈々とその座を手ぐすねを引いてライバルも狙っている。東京都予選はシビアな戦いとなること必至だ。

 「遠香先生からも『関東で勝って、東京でも勝って本当のシードを取らなくてはいけない』とずっと言われています。都大会でも気を抜かずに優勝できるように、チーム力を高めてやっていきたいと思います」と、東京成徳#4木村は自らの手綱をギュと引き締めた。

取材・文/清水広美
写真/若生悠貴


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