2017インターハイ 【女子展望】 タフな夏の陣を制するのはどこか?<展望1>
桜花、岐阜女子の東海勢を追う
薫英、大阪桐蔭の近畿勢
タフな夏の陣を制するのはどこか?
7月28日から熱戦の火ぶたが切っておとされる2017インターハイ(福島市)。女子の展望を2回に分けてお届けしたい。
今年のインターハイ女子は絶対的なチームが不在だ。現在5連覇中の桜花学園(愛知)と、その桜花学園に今シーズン3連勝中の岐阜女子(岐阜)が一歩抜け出ている感はあるが、大阪府の2チーム、大阪桐蔭と大阪薫英女学院がぴったりと後ろについている。また関東チャンピオンの東京成徳大学(東京)、北信越チャンピオンの開志国際(新潟)なども力があり、1つの歯車の狂いが大会全体に大きく影響しそうなインターハイ2017の女子である。
第1弾は、組み合わせの左サイドの展望をお届けしたい。
絶対的な本命がいない今年だが、岐阜女子と桜花学園がやはり頭一つ抜けている。桜花#4山本麻衣をマークする岐阜女子#5池田沙紀、#7バイ・クンバ・ディヤサン
【左上】
岐阜女子と開志国際が一歩リードか
対抗するのは八雲、京都精華、
聖和、福岡大若葉あたりか
左上のブロックから見ていくと、やはり岐阜女子と開志国際がリードしている。岐阜女子は絶対的なセンター、#7バイ・クンバ・ディヤサン(190㎝)を中心に、キャプテンの#4石坂ひなた(172㎝)、ガードの#5池田沙紀(160㎝)らアウトサイド陣がうまくサポートできている。代名詞ともいうべき強固なディフェンスも、そう簡単に崩れることはない。
一方の開志国際はエース#4藤永真悠子(180㎝)の存在が大きい。昨年のU17世界選手権でも通用した彼女の1対1はそう簡単に止められないだろう。ただ両チームともすんなりと準々決勝まで進めるかと言えば、そうでもない。岐阜女子は、こちらもU17世界選手権で活躍したエース、#4奥山理々嘉(180㎝)擁する八雲学園(東京)と対戦する。高さでは分があるが、奥山をどう守るかがカギになる。
またそれ以前に当たる可能性のある京都精華学園(京都)や、順当に勝ち上がれば2回戦で八雲学園と当たる聖和学園(宮城)も2年生エースの#8今野紀花(178㎝)を擁し、実力のあるチームだ。開志国際は九州チャンピオンの福岡大附若葉(福岡)をどう乗り越えるかが1つのカギだろう。
開志国際はエース#4藤永真悠子を軸に今年こそ上位をうかがう
八雲学園は#4奥山理々嘉を擁して今年は勝負の年になる
【左下】
札幌山の手、広島皆実のシード校
大会屈指のセンターを擁する大阪桐蔭
左下のブロックは混戦必至だ。第4シードの札幌山の手(北海道)と第5シードの広島皆実(広島)は、ともに北海道ブロック、中国ブロックのチャンピオンであり、全国大会での戦い方も心得ている。夏場に連戦が続くインターハイで1試合少ないことは両チームにとって大きなメリットと言えよう。
しかし、このブロックであえて注目したいのは大阪桐蔭(大阪)だ。近畿大会決勝で敗れたために1回戦からの出場になってしまったが、センターの#15竹原レイラ(184㎝)は今大会屈指のセンターである。高さに加え、パワーもあり、ペイントエリア近辺のシュート力が高くなっている。どんな相手にも向かっていく姿勢が出せれば、このブロックを抜け出すチャンスは大きい。順当に勝ち上がったときの竹原と、昨年のU17日本代表選手でもある広島皆実のセンター、#6三間瑠依(185㎝)のマッチアップは必見だ。
昭和学院(千葉)はエースガードの星杏璃がケガで離脱した分、力は若干落ちるが、そこは名門チームの意地と経験で一波乱起こしてもらいたい。
<展望2>につづく
文・写真/三上 太
写真/若生 悠貴
大阪桐蔭の#15竹原レイラは、大会屈指のセンター
主力ガードの星をケガで欠いて苦しいが、昭和学院の奮闘も期待される
◆2017インターハイ <女子展望2>
◆2017インターハイ 【女子組み合わせ】
◆2017インターハイ 【出場校名鑑】
◆2017インターハイ 【都道府県予選結果】
◆2017ブロック大会 【結果と記事】
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