2017/09/2

2017インターハイ 【福島南】 自分たちのバスケができず苦い敗退に

昨年はベスト4入りを果たし注目された福島南。今年は地元開催ということで、さらに気持ちが高まっていたが、悔しい結果となった

福島南は悔しい初戦敗退
松江西の上手さの前に完敗
自分たちのバスケができず

 地元の大きな注目と期待を背負って登場した福島南だったが、1回戦で松江西(島根)の前に69-85で完敗。悔しい初戦敗退となった。

 試合は序盤、互いに堅さが見られたが、徐々に松江西が速いパス回しから合わせの上手さを見せて主導権を奪っていった。前半は41-36で松江西がリードする。後半に入ってもゴール下、3ポイント、ドライブとアグレッシブな攻めを見せる松江西の攻撃を福島南は止めることができない。自分たちの攻めは単発になってしまい、リバウンドが奪取できなかった。4Qに入って#4半澤凌太のゴール下、#6渡邉剛至、#12大山兼進らの3ポイントで追撃するが、松江西の攻撃の手も緩まない。福島南は松江西のディフェンスを崩せず、最後まで自分たちのリズムで勝負ができなかった。リバウンドも、松江西47本に対し、福島南28本と大きく水をあけられてしまった。

 水野慎也コーチは、「ディフェンスでもリバウンドでも一歩ずつ遅れ、自分たちのいいところが出せなかった。ディフェンスからのチームなので、守りを踏ん張って追撃したかったが、相手のパス回しや合わせの上手さに正直ついていけなかった。ボールに対する反応で後手を踏んでしまった」と、敗因を語った。

 地元開催で大勢の応援団が観戦し、注目の一戦だった。#6渡邉は「気持ちで負けないようにと試合前に確認し合ったが、点の入れ合いになり、相手の勢い、流れを止めることができなかった」と試合を振り返る。シューターの#5郡司諒は「緊張と言うより、気負いすぎていたかもしれない。相手のディフェンスがよかったというよりも、うちのディフェンスが機能していなかった。自分たちはディフェンスからリズムを組み立てるバスケが持ち味なのに、それが出来なかった」と悔しがる。

 キャプテンの#4半澤凌太は、前日の開会式で堂々たる選手宣誓を行っていたが、この日はエースとしてチームを牽引することができなかった。試合後は涙ぐみながら「全て自分のせい。リバウンドもディフェンスも自分が全部、穴になっていた。集中が足りなかった。みんなの声援に応えることができず、本当に不甲斐ない気持ちでいっぱいです」と、敗戦の責任を一身に背負う言葉を口にした。

27得点をあげた#4半澤凌太。前半から自分たちのリズムが作れず、苦しい展開となった

 この一戦は、松江西が攻守でよく鍛えられたバスケットを披露した。特に速いパスワークから合わせプレーの上手さを見せつけた。#5北野陸哉、#4福島洸星らが果敢なドライブとブレークを見せ、#7横田海吹は効果的に3ポイントを沈めた。ゴール下では#6横山恵斗、#8小谷快斗らが徹底したボックスアウトでリバウンドを制し、ルーズボールにも強い気持ちを見せた。特筆すべきは#12石橋夏樹のスピードあるプレーだ。165㎝と小柄なルーキーながら、ガードとして物怖じしないプレーを披露した。4Qには3本連続でアグレッシブなドライブからレイアップを決め、福島南に主導権を渡さなかった。

 福島南は緊張や気負い、プレッシャーのためなのか、チーム全体で脚が止まり、リバウンドやルーズボールへの飛び込みが淡泊だった。それがリバウンドの本数に如実に出ている。水野コーチも「そこが課題でまだ克服できていないところ。この試合でもバラバラ感が出てしまった」と無念がる。

 地元インターハイは、苦い初戦敗退となった。この悔しさを晴らすには、冬までに自分たちのバスケットを一段階も二段階も進化させていくしかない。気持ちを新たに、チームは再びスタートを切っている。

#4半澤凌太

自分が穴になってしまった

 リバウンドやディフェンスで自分の注意力が散漫になってしまい、全部、自分のところで穴になってしまった。他の選手はできていたと思うが、自分だけができていなく、責任は全部、自分にあります。

 松江西は#4の外角を軸に他の選手も外角シュートが上手いのは分かっていたので、そこを警戒していたが、シュートチェックが甘く、決められてしまった。点の取り合いでは勝てないので、1本1本のディフェンスを頑張り、自分たちもコツコツ点を重ねていこうと思っていた。でも、プレスでも自分が全然機能していなかった。冬までに、自分の足りないところを強化し、もっともっと意欲的に試合ができるようにしていきたい。


松江西のディフェンスの前に、単発な攻めを強いられてしまった福島南。ドライブからシュートをねらう#5郡司諒

#5郡司諒

ディフェンスを鍛え直して冬にリベンジを

 自分はシューターでしたが、前後半ともに確率が悪く、相手がシュートを決めてくるのに、自分たちは決められず、その差が出てしまった。自分たちはディフェンスのチームなのに、それが機能せず、自分たちのバスケットを組み立てられなかったのが敗因です。

 福島でのインターハイ開催で多くの友達や家族、親戚の人たちが会場に来てくれたのに、こういう結果になってしまい申し訳ないです。ウインターカップに向けては、水野先生のバスケの基本であるディフェンスからしっかり鍛え直し、ディフェンス、走り、ルーズボール、リバウンドの4本柱で勝負ができるようにしたい。絶対にリベンジをしたい。

松江西の速いパッシングの前に守りが上手く機能しなかった福島南。#6渡邉剛至

#6渡邉剛至

冬は、ディフェンスからの走りで勝負を

 自分たちの武器であるディフェンスで頑張り、流れをつかもうとしたが、2Qで少し縮まったものの、後半は再びうまく展開できなかった。自分はディフェンスでチームを引っ張っていくことを意識して試合に臨んだが、チーム全体でディフェンスが機能していなかった。特にオフボールのディフェンスがうまくいかなかった。後半、「脚が動いていないぞ!」と声をかけたが、なかなか修正がきかなかった。

 ウインターカップに向けては、もっとシュート力を上げていかないと勝負ができないと思う。ウインターではディフェンスからの走りというチームカラーで勝負ができるようにしたい。特に、自分はディフェンスでチームを引っ張っていけるよう、しっかりと頑張りたいと思う。

2年のガード、#10仲里有人

松江西のシュートの上手さを止めることができず。#11穂積颯人


写真/一柳英男

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