2017/12/26

ウインターカップ2017【厚木東】「ツープラトン」を織り交ぜ、初出場で2回戦を突破!

■12/25 男子2回戦 県立厚木東73-68県立川内■

 ウインターカップ初出場の厚木東が、1回戦の高岡第一(富山)に続き、川内(鹿児島)との接戦も制し、破竹の勢いを見せている。実はこの厚木東、夏のインターハイには3回出場したことがあり、センセーショナルなゲームを展開している。2012年インターハイでは強豪・北陸(福井)と1点差の肉薄したゲームで惜敗し、2015年には1回戦を100点ゲームで勝ち、2回戦は101点をあげながら敗れた。

 そうした数字が物語るとおり、激しいディフェンスからリバウンドを奪取し、速い展開に持ち込むトランジション(攻防)を伝統的に武器とするチーム。さらに今大会ではもう一つ周囲を驚かせる戦術を披露した。

 コート上の5人を同時に入れ替える「ツープラトン」を試合序盤から採用しているのだ。その狙いについてチーム就任10年目の厚木東・永田雅嗣郎コーチが説明する。

「サイズがないので、走るバスケットスタイルを活かすために使っています。スタメン5人を一気に休ませている間に他の5人が頑張って相手を疲れさせて、またスタメンがコートに立つという具合に体力面を考えた戦い方です。私が使うと決めた時、選手もやる気になってくれたので、やってみようと」

 今夏のインターハイ神奈川県予選で敗れて以降、このツープラトンを備えるための練習を重ねてきた厚木東だが、ウインターカップの5日前、キャプテン#4佐野龍之介が負傷するというアクシデントに見舞われる。その#4佐野が言う。

「僕が試合に出られなかったら、ツープラトンはやめよう、という話も出ました。でも1回戦の当日に出られる状態に持ってこられたので、ツープラトンで戦うことにしたんです」

 この戦術は試合に出られる選手も多く、チーム全体のモチベーションが上がるだろうし、見ている方としてもチームのスタイルが一変するおもしろさがある。だが、この戦術のリスクも理解した上で採用しているようだ。

「5人を選んでベストのチームを作るのではなく、10人を均等割りしているので、どちらかのユニットの調子が悪いと、強いチームには畳みこまれます」と永田コーチ。#4佐野は「今までは40分出場しようとペース配分していたので、ツープラトンで時間が20分になっても力をセーブしてしまう時があります」と明かす。実際に今大会1、2回戦とも、ツープラトンの機能が低下する時間帯があった。

 それでも1回戦では11人出場で9人が得点し、二ケタ得点が5人! 2回戦は10人出場で二ケタ得点が二人ながら全員得点! ツープラトンは、この数字の分布も興味深いところである。

取材・文/渡辺淳二 写真/若生悠貴


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