2017/12/28

ウインターカップ2017【大阪桐蔭】永井アシスタントコーチと#8永井唯菜、親子でファイナリストに

    ■12/27 女子準決勝 大阪桐蔭 79-54桜花学園■

     準決勝で桜花学園(愛知)を下し、2010年に創部して以来、初めてファイナリストになった大阪桐蔭(大阪)。#15竹原レイラ(185㎝)のインサイドの高さとうまさが脚光を浴びているが、ベンチメンバーを含めた他のメンバーもいい働きを見せている。特に#15竹原をフォローする#8永井唯菜がディフェンやリバウンドで地道に頑張り、たとえ#15竹原がベンチに下がっても大崩れしないチームバランスを維持できているのだ。その#8永井が言う。

    「(準決勝は)メインコートで緊張しましたが、自分のプレーをしっかりやろうと。以前は(竹原)レイラに頼ってしまっていたので、オフェンスもディフェンスも積極的に向かっていきました。昨年、2年生である私たちの代が主になったんですが、しっかりできていなかった。だから今年は3年生として引っ張っていきたいんです」

     そのように思い起こす#8永井が2年生の時、思いも寄らない出来事が起こった。森田久鶴コーチが体調を崩し、代わりに#8永井の父、永井雅彦氏が指導することになったのだ。というのもこの永井アシスタントコーチ(以下永井氏)は、知る人ぞ知る往年の名フォワードで、日本代表に選ばれるなど輝かしい功績を残した方なのである。

    「最初は森田コーチに、『1週間だけお願いします』と言われたんです」と永井氏。

     ところが森田コーチの検査が続くのに伴い、1ケ月…、3ケ月…と、体育館に足を運び続け、「娘にしてみれば『いつまで練習に来るねん』という感じだったと思いますよ」と永井氏。そこから奥底にしまっていた言葉が一気に噴き出す。

    「練習が遅くに終わると車に乗せて帰宅するんですが、プレーの調子がいいと、流行りの歌を歌いながら帰るのに、練習中に怒鳴られるとそっぽを向いたまま。なんだかこっちが悲しくなってきますよ(苦笑)」と、父親の顔をのぞかせる永井氏。

 一方、#8永井唯菜も「最初はやりにくい面もありました」と正直に明かす。だが、むしろ娘のほうがこの予期せぬ出来事に順応していたのかもしれない。

「バスケットになったら、(父親からコーチに)切り換えています。コーチからは『強気で攻めろ』『自信を持ってプレーしろ』と指導されています」と淡々と語る。

 それにしても、まさか親子でウインターカップのファイナリストになろうとは、思いもしなかったに違いない。しかしこうしてファィナリストとなった今、永井アシスタントコーチの決断が奏功した、とは言えるはずである――。

取材・文/渡辺淳二 写真/若生悠貴


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