2017/12/29

ウインターカップ2017【男子準決勝】「福岡県勢対決」となった準決勝は大濠に軍配

■ 男子準決勝 福岡大附大濠 61-58 福岡第一■

 インターハイの覇者・福岡大附大濠(福岡)と、昨年のウインターカップ覇者・福岡第一(福岡)との「福岡県勢対決」となった男子準決勝。この両チームは県内大会などで今年7回対戦し、福岡第一が4勝、福岡大附大濠が3勝でウインターカップを迎えた。そしてこの準決勝で福岡大附大濠が福岡第一を下して星数を五分に戻すとともに、決勝進出を決めたのである。「昨年優勝した先輩をこの一年追いかけてきただけに、選手たちにはプレッシャーもあったと思う。(福岡大附大濠とは五分の勝敗だが)一番大事なこの試合で勝ったほうが勝ちです」と、ライバルチームを称える福岡第一・井手口孝コーチ。

 一方、決勝に駒を進めた福岡大附大濠・片峯聡太コーチは勝因をこう分析する。

「我慢、我慢の展開だったと感じています。#15井上(センターの井上宗一郎)がシュートを決めきれず、そこをチーム力で補い続けた結果、ロースコア(61-58)で勝たせて頂きました。選手たちがよく我慢し、踏ん張り、リバウンドでも必死になったのが勝因。福岡第一のストロングポイントは、トランジション(攻防の切り換え)からのファストブレイク(速攻)。そこをいかにおさえるか。そこで攻撃面で落ち着いたセットプレーを多めにし、走らせない、走り合わないで、最後にうちが走り切って勝つというプランどおりでした」

 片峯コーチがイメージしたとおりのゲームコントロールを冷静に行ったのが2年生#13中田嵩基である。7月にエジプトで開催されたFIBA U-19(19歳以下)ワールドカップに、日本代表の中で唯一の高校生として出場した逸材。準々決勝までタイムリーな3Pシュートを決めて得点を量産したものの、この準決勝では3Pシュート1本の9得点にとどまりはした。だが、3クォーター終了直前のジャンプシュートなどここぞという時のシュートを沈め、ゲームの流れを引き寄せるプレーを見せた。そのシュートについて#13中田は「これを決めれば『勝てるな』『いい流れに持って行けるな』と思った」という。そうして迎えた4クォーター、福岡大附大濠#4水野聖汰が3Pシュート、さらに速攻からシュートを沈めて「走り切って勝った」(片峯コーチ)わけである。


 福岡大附大濠が誇るスーパーガード陣に挑む形となったのが福岡第一の1年生ガード#8河村勇樹だ。福岡大附大濠が「ドライブからのアシストが増えるかな、と(#13中田)」警戒していた選手。その河村がぽつり…。

「悔しい。…というか情けない。中田さん(福岡大附大濠#13)のシュートを先輩が止めてくれたのに、僕が永野さん(福岡大附大濠#4)にやられたのが敗因。情けなくて涙も出ない…」

 #8河村は、この悔しさを糧にどう成長するか。福岡県内で行われる「リベンジマッチ」はすぐにやって来る。

取材・文/渡辺淳二 写真/一柳英男


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