2018/08/10

インターハイ2018【中部大学第一】部訓『絆支』の精神で見せたンターハイでの進化

◆8/7 男子決勝 中部大学第一 55-66 開志国際開志国際

決勝の応援で中部大第一のスタンドに並んだのは、歴代のガードたち。ウインターカップで初の4強に導いた遠藤和希(名古屋経大)をはじめ、中村浩陛、星野京介(大東文化大)、ディクソン・タリキ(日体大)など、皆が後輩たちの奮闘にいても立ってもいられずに一宮にやって来た。準決勝には昨年のエースである坂本聖芽(東海大)も駆けつけていた。

「今年のチームは、自分たちとやっていた時よりも安定感がある。留学生の#8ブバカー・ンディアイエたちも良くなっているし、山場となった東山戦もガード陣が焦らずに時間を見てプレーしていた。成長したな、と思いました。ウインターカップでは(U18代表アジア選手権出場のためにプレーできなかったキャプテンの中村)拓人を加えればもっとパワーアップできる」と、坂本は見ていた。

 同時期に開催されたU18アジア選手権への出場のため、インターハイに参戦できないキャプテンで司令塔の中村拓人は、今大会、代理キャプテンを務める#5青木遥平にこのように伝言していた。

「チームをまとめて、留学生にも声をかけて、メンタルコントロールをしっかりやる。留学生がカーッとした時でも自分が間に入って声をかけることを意識してほしい」

中部大第一にとって、今大会の注目は司令塔の中村の代わりとして、その役割を担うのは誰かということだったが、青木がその役割を担ったのだ。

中部大第一の第一関門は常田健コーチの予想通り、3回戦の東山戦だった。最後の最後までどちらに転ぶかわからない激戦となるが、地元の声援を背に、終盤はゲームをコントロール。57-56と1点差でしのぎ、ヘスト8入りを決めた。

「危ない試合でしたけど、最後まで声をかけ続けたらみんなも頑張ってくれました」と青木。持ち前の3Pシュートこそ不発だったが、ドライブやレイアップシュートを決め、何より声がけでチームの結束を強めて、中村からの伝言を実現。最後にコートに立っていた3年5人が1点を死守した。

 準決勝では、控えガードながら#10井戸光邦の奮闘が光った。東海大諏訪の粘りに手を焼くも、井戸が後半に速攻や3Pシュートで傾きかけた流れを引き寄せる。普段は地味で、むしろミスを犯して怒られることの多かった井戸がガッツポーズをすると大きな歓声が沸き起った。続いてこぼれ球を#15バトゥマニ・クリパリが押し込み、とどめはバトゥマニから#7小澤幸平への連携プレーで初の決勝へと駒を進めた。

 殊勲の井戸は自身のモチベーションを「身上のディフェンスでは拭かれないように、オフェンスが単発にならないように心がけていました。地元開催の大会なので、応援してくれる方も多く、それに応えたかった。多くの部員がいて、みんなで一生懸命練習してきましたが、ベンチに入れる人数も限られています。メンバーに入れない人の気持ちも背負うこと」と位置づけていた。

 だが、決勝では開志国際の勢いの前に終盤に力尽きた。優勝にはあと一歩届かなかったが、常田コーチはこう語っている。

「決勝は後半勝負だと思っていました。ただ、思っていたより脚が動かなかった…。たくさんの人に応援してもらい、役員の高校生のおかげでいい環境でプレーできました。決勝進出を決めたことで、愛知県にウインターカップの枠を一つ増やせたことが何より嬉しかったです。恩返しができるのは最低限これしかないと思っていたので」

 垂れ幕に書かれた『絆支』(きずなささえ)は中部大第一のモットー。今大会はチーム内外の『絆支』で躍進を遂げてたどりついた準優勝だった。次なる進化は、もちろんウインターカップでのリベンジとなる。

文・写真/編集部


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