2018/08/9

インターハイ2018【開志国際】初優勝に導いた開志国際の2人のキャプテンと縁の下の力持ち

8/7 男子決勝 中部大学第一 55-66 開志国際

 3Qを終え46-46の同点。決着はラスト3分を切ってからの勝負所。#4小池文哉、#5小栗瑛哉というチームを牽引してきた2人が堰を切ったようなレイアップのラッシュを見せた。さらにここまで表情の硬かったルーキー#12ジョーンズ大翔も走り、3連続速攻で中部大第一の息の根を止めた。創部5年目にして初優勝。新潟勢の優勝は1999年の新潟商以来19年ぶりの快挙だ。

 今年の開志国際は『キャプテン2人制』を取っており、小池、小栗の2ガードが抜擢された。小池は持ち前のシュート力で昨年のウインターカップ予選から台頭したものの、これまで大事なところでケガをすることが多かった。今大会は勝負所で持ち前の3ポイントで牽引していた。

「みんなが同じ方向を向くように3年で話し合いをしてきました。前キャプテンの伊藤領(東海大1年)さんというエースが抜けた穴は大きかったんですけど、絶対的なエースがいない代わりにチーム力でやってきました。領さんからは個人的にリードしている時に慌てないでコントロールをして、攻められる時は攻めるようにアドバイスをもらいました」と小池。そう語る表情は安堵と優勝の喜びが混じっていた。

もう一人のキャプテンである小栗は「『全員キャプテン』みたいな自覚を持ってやろうと言ってきました。プレー面では小池、自分はメンタル面で引っ張り、役割分担してきました」と語る。

1年生のジューンズが緊張していれば声をかけ、ナイスプレーには頭をぐりぐりっと撫でてスキンシップを図る気遣いも怠らなかった。3回戦では玉島北中で同期のライバルだった福岡大附大濠#5土家大輝と対戦。昨年のインターハイで優勝している土家に「次は俺の番。待ってろ」と宣戦布告し、マッチアップでは火花を散らした。これでお互い全国制覇を経験。
「試合後に『絶対に優勝しろよ』と声をかけられました。やってやったぞ(笑)。対戦してみて大輝はうまいなと思いましたし、まだまだ追いついてないなとも感じました」と、さらなるモチベーションを高めている。

2人のキャプテンは「今後もやることは変わらない。ディフェンスとリバウンド、ブレイク。その3つをさらに極めて、チャレンジャーという気持ちを忘れずに戦いたい」と口を揃えている。

 そして、開志国際にはもう一人欠かすことのできないリーダーがいた。ラストシーン、富樫英樹コーチはコートに3年5人を送り出し、優勝の瞬間に立ち合わせた。その中にもう一人のチームリーダー#7丸山遼がいた。ケガをする以前はスターターを務めた実力もあるが、現在は生徒会長を務める。開校5年目の新設校ゆえに伝統がない分、委員会のシステム改善や部活について校長と話し合う役割を果たす。教頭である富樫コーチも「部活との両輪で活躍する縁の下の力持ち」と認めている。


「優勝の瞬間は信じられないくらいうれしかった。小池と小栗がコートで支えて、マネジャーの山岸秀人がベンチを支えて、自分は学校を支え、部活を引き締めるのが役目だと思い、生徒会長に立候補しました。バスケも勉強も学校生活も真面目に取り組むことがバスケにいい影響となっていきました。掃除など小さなこともチームに貢献できればと思ってやってきました」
と丸山は言う。

 決勝で大活躍を見せた#6和田蓮太郎とは練習からしのぎを削ってきたライバル。しかし、試合のプレータイムは少なくなり3年間、競争が激しくて苦しい時期もありました」(丸山)

 それでもベンチから大声で檄を飛ばし、和田の活躍を誰よりも喜んだ。生徒会長としては初優勝をこう捉えている。
「これでようやくスタートラインに立ちました。これから開志国際に入りたいと思う子たちに勉強もバスケも頑張りたいと思ってもらえるような学校作りをしたいです」

文・写真/編集部


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