2018/12/29

ウインターカップ2018【男子準決勝】留学生がいる4チームがそろってベスト4

◆12/28 男子準決勝 桜丘 72-103 福岡第一帝京長岡 58-79 中部大学第一

大会6日目、最終日の男子ファイナル出場をかけて勝ち上がったのは、留学生センターを擁する4チーム。桜丘(愛知)対福岡第一(福岡)、中部第一(愛知)対帝京長岡(新潟)というカードとなった。

今夏のインターハイで中部第一が準優勝となったのに伴い、愛知県代表として3年ぶりに出場権を手にした桜丘。3回戦ではインターハイの優勝校・開志国際(新潟)との接戦を制して準決勝まで勝ち上がった。

同じくインターハイで福岡第一は、主力選手がアンダーカデゴリー(高校生年代)の日本代表としてアジア選手権に出場していた状況下、初戦敗退という屈辱的な結果に終わった。その悔しさを晴らすかのように、2回戦の東山(京都)を皮切りに、飛龍(静岡)、東海大学付属諏訪(長野)と難敵を連破した。

福岡第一はその勢いのまま、試合開始早々から留学生センター#60 クベマジョセフスティーブがゴール下から得点を連取。桜丘#7 富永啓生が最初に得点をしたのは3分近く経過してからだ。そしてこのシュートでスイッチが入ったように「富永ショー」が幕を開けた。立て続けに3ポイントシュートをゲット(両チーム通じて最多となる37得点)。スクリーンに立って富永のディフェンスを邪魔する役割のセンターもクリアして、1対1から得点を量産した。まわりのチームメートがスペースを空け、富永だけが孤立した状態で1対1を仕掛ける「アイソレーション」というプレーだ。

その富永が言う。

「スクリーンを使うと相手の留学生も近寄って来るので、今日は1対1で勝負しようと思った」という。

だが、後半に入ると福岡第一が桜丘に襲いかかる。ゾーンプレス(前線からエリアを封じるディフェンス戦術)で桜丘のボール運びのミスを何度も誘発し、一気に突き放した。

「自分たちのミスから相手の速攻につなげられてしまった」と悔やむ富永。

フルメンバーで戦った時の福岡第一の強さを強烈に印象付けた一戦となったが、前半は互角の展開だっただけに、桜丘・江﨑悟コーチは納得できない様子だ。

「せっかく前半、ゲームプランどおりに戦えたのに、後半、福岡第一のゾーンプレスに対してガードを中心にコミュニケーションをとって対応できませんでした。3年生にとっては最後の大会なので啓生(#7 富永)には自由にプレーさせていますが、その影響でまわりが攻めようとしない……。そこを修正して明日、しっかり戦いたいと思います」

 そう言って翌日の3位決定戦を見据えていた。

中部第一と帝京長岡の一戦は立ち上がりから、帝京長岡の得点源#8 神田龍一が3ポイントシュートや速攻で得点を重ねる。それに対して中部第一も神田をマークしていた#4 中村拓人がやり返すかのようにシュートを沈め、帝京長岡を引き離していった。

帝京長岡・柴田勲コーチが慎重に言葉を選ぶようにして試合を分析する。

「やり合ってはだめです。しっかり止めないと。リパウンド、ディフェンスに対してもう少しチームとして冷静に対処してほしかった。でも、この試合は『巡り合わせ』が中部第一のほうにあったかな…」

巡り合わせというのは、シュートの成否を含めた「運」や「流れ」をコーチはそう表現したが、確かに帝京長岡には不運な出来事があった。

追撃ムードが漂った第3ピリオド、中部第一のゴールに積極的に向かっていた#12 品川廉椎が足首を負傷。そうしたアクシデントにも見舞われた帝京長岡は反撃の糸口を見つけることができず、軍配は中部第一に上がった。

この結果、男子ファイナルは中部第一-福岡第一。3位決定戦は桜丘-帝京長岡、というカードとなった――。

文/渡辺淳二 写真/若生悠貴


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