2019/08/4

【2019IH】決勝で北陸を圧倒。福岡第一が前評判通りの強さを示して3年ぶりとなる夏の頂点へ

8/2 男子決勝 福岡第一10759北陸
カップ戦を含め新チームになって以来、いまだ無敗の福岡第一。逆サイドから勝ち上がってきたのはノーシードの北陸だ。1回戦の市立船橋戦を皮切りに、東海大諏訪、明成、延岡学園、報徳学園と、いずれも強豪を破り今大会の『台風の目』として大いに注目を集めた。その勢いに乗じて福岡第一に挑む形だ。

スタートダッシュに成功したのは福岡第一。センターの#60クベマジョセフ・スティーブにボールを集めて加点し、さらに#13神田壮一郎のゴール下と続く。ここまでどの試合も先手を奪っていた北陸も簡単に得点に結びつけることができない。そこへ来て福岡第一は、ディフェンスの強力なプレッシャーから『2トップ』である#8河村勇輝、#46小川麻斗のショータイムが始まった。スピード感あふれるトランジションからレイアップ、ゴール下にもぐりこんでのレイバックシュートなど次々に連続ゴールの山を築き、開始5分には17-8と流れをモノにする。

防戦一方となった北陸は、切り込み隊長である2年生司令塔の#15土家拓大を投入して、流れを変えようとする。#10ダンテ・スレイマニのセカンドショット、#14小川翔矢の得点で反撃を試みるも、福岡第一がシックスマンとして投入したシューター#59山田真史に次々と3ポイントを決められ、前半だけで51得点も献上してしまう。

後半も福岡第一は自ペースのまま試合を優位に展開し、北陸につけいる隙を与えない。終盤、福岡第一はセカンドユニットに変えるが、ハイペースな展開はそのままでアグレッシブさを発揮する。ノーシードから勝ち上がったため、福岡第一よりも1試合多く、疲労が見える北陸を尻目に速攻の山を積み上げた福岡第一は、100点ゲームで3年ぶりの夏の頂点に立った。

■井手口孝コーチ
「周りの人からは『強い強い』と言われましたけれど、本当に強いかどうかはやってみないとわからないと思っていて、実際にインターハイで優勝できて、今の自分たちのポジションがわかりました。北陸は勢いがあって、毎日毎日うまくなっていたので、それに負けないように戦いました。

ガードの河村が昨日(準決勝)まで相手に『受けてあげている』みたいなプレーをしていました。相手がゾーンでゆっくり、ゆっくり来るのに対し、『僕らはそれでもやれるよ』と受けているみたいな戦い方だったんです。トーナメント的には連戦だから疲れを考えると、途中途中で受けて相手に合わせるような時間があってもいいのかもしれませんが、一試合一試合で考えると、自分たちの持ち味は殺されているわけです。また、今大会はどこにピークを合わせるかが難しくて、土浦日大も東山も開志国際も全部決勝みたいな試合だったので、コントロールをした戦い方になったのはありました。でも決勝に進み、福岡のウインターカップ出場枠が増やせてホッとしたので、決勝は『最初からマックスで当たっていけ』と指示しました。

ウインターカップに向けて鍛えるのは全部です。チームの出来としてはミスも多いし、まだまだ精度を上げたい。子供たちは一回も負けないで引退すると言っているので、そういうチャレンジをしたい」

#8河村勇輝
「優勝できて素直に普通にうれしいです。去年は松崎裕樹さん(東海大1年)がオールマイティにボール運びやリバウンド、シューター的役割を担ってくれて助けられていました。今年は内尾、神田がそれを分散させて一人一人ができる役割を強くやってくれているので、それはすごく力になっています。

小川とのキャプテン2人制については、今までも練習中に2人で声を出してやってきました。それ以外のことも2人で話をして決めて、それぞれの役割分担をしています。インターハイで勝ててうれしいですけど、まだ自分たちの目標である2冠を達成してないので、奢らずにウインターカップに向けてまた気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います」

#46小川麻斗
「インターハイは入学してから今まで優勝していませんでした。今年優勝できてよかったです。決勝に北陸がくるとは思わなかったですけど、東海大諏訪や明成に勝っているからひょっとしたらとは思っていました。北陸は一人ひとりのスキルが高いので、そこを止められるかが大事と先生から言われていました。自分の役割は、点が入ってなかった時にドライブやスリーで点を取ることで、相手にダメージを与えることができないといけない。

今年は身長的には去年と変わらないチームです。内尾はディフェンスがうまいので、古橋正義さん(日本体育大1年)みたいにプレーしています。ただ、今年は松崎裕樹さんみたいな人がいないので、そこは河村と2人でやらないといけないとシーズン前に決めていて、そこを頑張っています」

#13神田壮一郎
「去年の夏は1回戦負けと悔しい思いをしました。今年は『2冠』という目標があるので、インターハイで優勝できて2冠に一歩近づいたな、という実感があります。自分はこの大会ではまったくダメでみんなに助けられていたのが大きい。スタートの中では3ポイントシューターとして使ってもらっているのですが、土浦日大戦しかスリーを決められませんでした。土浦日大戦で良かったその波に乗って上位回戦もと考えていたのですが、開志国際戦でもシュートを決めたあとにファウルトラブルになって、乗り切れなかった。ウインターカップまでには、スリーはもちろんですが、ドライブなど外、中でできるようになりたい」


#54内尾聡理
「入学して以来、インターハイは一度も勝ってなかったから素直にうれしい。去年は(U18アジア選手権のため松崎と河村の)2人が抜けた中、初戦敗退で先輩たちも悔しい思いをしました。今年は去年からのスタメンが3人いるので、僕は去年のスタメン2人が抜けた穴を埋めなくてはいけない。先生に求められているのはルーズボールや球際。また、相手のエースにディフェンスでつくことが多いので、簡単にボールを持たせず、相手のオフェンスにリズムをつかませないことが自分の役割だと思います。大会を通しては反省点も多く、一歩間違ったら危ない試合になることもあったかもしれない。今後はそういうことがないように、しっかりと練習してウインターカップではもっと楽な試合運びで勝ちたいです」


#60クベマジョセフ スティーブ
「決勝ではダンテ(スレイマニ)にかなりリバウンドを取られ、かなりきつかった。でも、勝ててよかったです。決勝ではポストプレーや、リバウンドもブロックショットもとてもよかったと思う。暑かったけど、体力的にはきつくなかったです。自分の仕事は、ディフェンスとブロックショット。ここまでで一番厳しい試合だったのは大濠戦(福岡大附属大濠、県予選)。インターハイでは開志国際でした。ウインターカップまでにはチームをもっと強くします」

文/編集部 写真/小永吉陽子


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