2019/07/29

【IH2019】市立船橋・永野の負けられない理由、北陸・米本が負けられない理由

試合前から、「この試合は激戦になる」と予想ができる試合がある。市立船橋(千葉)対北陸(福井)は、まさしくそんな周囲の期待通りとなる1回戦屈指の好カードとなった。抜きつ抜かれつのデッドヒート、どちらに転んでも、逆転また逆転の繰り返し。この一戦に賭ける思いはどちらからも伝わってきた。そんな熱戦の中で、市立船橋の#4永野雄大、北陸#12米本信也、この2人の試合にかける思いを紹介したい。

市船・永野は、昨冬のウインターカップ出場を逃がした先輩の姿を見て、覚悟の上でキャプテンとなった。祖父は元東海大四(現在は東海大札幌)の監督だった永野進氏。父は昨年、女子の名門・札幌山の手を破って全国に初の名乗りを上げた札幌東商の永野達也コーチであり、親子三代バスケット一家だ。

一方、北陸・米本は「うちのスーパーシックススマン」と采配を振るう重野コーチが評する選手。北陸には米本をはじめ、5人の船橋出身者がおり「地元チームには負けられない」とモチベーションが高まっていたのだ。そして米本は全国大会デビューとなるこの試合で、3ポイントを6本沈めている。県大会では最多8本の3ポイントを決めたことがあるとはいえ、この大一番ではその重みが違う。


北陸高校・米本信也(2年)

「この試合は山あり谷ありがある。56点はすぐに引っくり返される。絶対に最後で集中だ」と重野コーチが檄を飛ばしていた北陸は、試合中盤で留学生の#10ダンテ・スレイマニが4ファウルとなり、日本人選手だけの時間帯が訪れるピンチ。この苦しい時間を6月の北信越大会ではケガで欠場していた#15土家拓大を中心に下級生が乗り越え、とどめを刺したのは3年の#5高橋颯太のスリーポイントだった。

終盤、市船も永野がこぼれ球を押し込んで流れをものにしたかに見えたが、最後は北陸が5点差で振り切った。初戦の『負けられない対決』は北陸に軍配が上がった。

試合後、「まだ勝負は終わっていない」と市船・永野は語った。インターハイでは敗れたが、昨冬に逃したウインターカップでどう巻き返していくかが、本当の勝負だといわんばかりのコメントだ。その目に涙はなかった。

文・写真/編集部


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