2019/08/1

【IH2019】2回目のマッチアップとなった注目の河村vs米須のガード対決

7/31 男子準々決勝

福岡第一70-56 東山
福岡第一が入った第3シードのブロックは強豪が揃った。たとえ、福岡第一がガチガチの『優勝候補』と呼ばれていても、「打倒・福岡第一!」をスローガンにメラメラと意欲を燃やしている対戦相手も少なくない。3回戦・土浦日大、そして準々決勝では東山という難敵が立ちはだかった。

福岡第一は1年からスターターとしてチームを引っ張ってきた松崎裕樹(東海大1年)が抜けたとはいえ、ディフェンスでプレッシャーをかけてからの超速ファストブレイクに持ち込む『ディフェンシブ・バスケット』のスタイルは変わらない。

また、コアなファンが注目しているのは福岡第一#8河村勇樹(3年、172㎝)と東山#11米須玲音(2年、175㎝)というタイプの異なる『ちびっこポイントガード対決』だった。昨年のウインターカップで両校は2回戦で対戦し、83-54で福岡第一が勝利。その試合で米須はプレータイム37分43秒で、6得点、7リバウンド、5アシストを記録。初めての対戦で米須がもっとも気にした数字は、ターンオーバー『12』というPGとして致命的な本数だった。プライドを傷つけられた形で、試合後に号泣した姿が目に焼きついている。

バスケットボールでは一般的に、ゴールに正対してパスもドリブルもシュートもされてしまうノープレッシャーは0点のディフェンス、オフェンスに正対させずにオフェンスが半身の状態でマークさせることを50点のディフェンス、パスもドライブもシュートも簡単にさせないようにプレッシャーをかけるディフェンスは100点をつけられる。そういう意味では河村のディフェンスは100点クラスといえるが、米須はこの試合で河村にターンオーバーを許さなかったのは成長した点だ。

「去年のウインターカップで出た課題は、攻撃面は自分で行き過ぎず、周囲を生かすこと。それとターンオーバー。ダブルチームをされて外にパスをしてしまったので。でも、今回は河村さんに1本も取らせなかった。どんなチームのガードのディフェンスと比べても、河村さんのプレッシャーの激しさは全然違うので」と米須は冷静に振り返る。裏を返せば、今回はそのプレッシャーに屈しなかったことになる。

福岡第一は速い展開で得点を大量に奪取するチームだ。それを阻止するには真逆の展開、つまりコントロールゲームに持ち込み、ディレードオフェンスで攻撃回数を少なくすることが重要となる。そのためには、どんなプレッシャーにもボールを失うことなくボールをシェアして、自らのシュートアベレージを高めることが勝利の近道といえるだろう。対して、福岡第一をコントロールする司令塔の河村はポイントとなった東山戦をこう振り返る。

「前半、東山はジャンビー君(#9ムトンボ ジャン ピエールの愛称)があまり機能してなかったのですが、後半リバウンドを取られたことでうちの#60スティーブが疲れたり、米須君とジャンピーにやられてしまいました。なので、プレッシャーをかけることでいいパスを通させないようにしました」(河村)

3Q残り1分を切ったところで、東山が3点差まで詰め寄ったがウイングのシュートフィニッシュが決まらず。福岡第一がリードされることなく、70-56でベスト4へと駒を進めた。

文/編集部 写真/小永吉陽子


東山は一時3点差まで詰め寄ったが…


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