2019/07/31

【IH2019】3回戦、勝負を決めたこのワンプレー

勝負時にディフェンスでたたみかけた福岡第一の判断


■男子3回戦 福岡第一 91-62 土浦日大
ともに、インターハイ優勝経験を持つ名門同士であり、エリート8をかけての注目カード。土浦日大は今年から大ベテランの佐藤豊コーチに変わり、佐藤豊文コーチにバトンタッチしている。豊文コーチ自身も土浦日大の卒業生であり、父が創り上げたチームを受け継いだ形だ。

優勝候補筆頭の福岡第一が先手を打ち、#60クベマジョセフ・スティーブにボールを集めて主導権を握るが、土浦日大も負けてはいない。「スティーブにヘルプに行って、13神田、#54内尾、#59山田にやられるのは構わない」と土浦日大・佐藤コーチ。

そんな拮抗した試合で勝負を決めたのは2Q終盤。土浦日大はエンドスローインから立て続けにバックコートでターンオーバーを犯してしまう。その場面のことを福岡第一・井手口孝コーチはこう振り返る。
「向こうがメンバーを変えたので(ボールを奪うことを)狙った。一つ目は運ばれてしまったものの2本目がうまくボールが取れてしまった。その後、ディフェンスの仕掛け時と見た(司令塔の)#8河村が狙って一気に18点差に水をあけた。相手にタイムアウトがなかったのも効を奏したのでは」

一方、仕掛けられた土浦日大・佐藤コーチはこう読む。

「あれ(スティールを狙うディフェンス)を狙ってくるのは去年のウインターカップでも見ていました。フリースローの後で(河村が選手たちを集めて話をしていたからプレスに来る)気配はしていた。『来るぞ!』とは選手たちに言っていた。1本目は運ぶことはできたが、次は我慢することができず立て続けにやられた。あそこのミスで、今までコツコツやっていたものが台無しになってしまった」

 それでも、#10鍋田亜廉、#5結城智史、#4陳岡燈生らがしっかりとバスケットを展開する土浦日大に対して福岡第一はセカンドユニットにメンバーを変えることができなかった。

「個々を比べたら勝っている部分もあった。ただ、40分間やり通すことができず、現時点でのチームとしての成熟度がまるで違いました」(佐藤コーチ)と土浦日大はしゃっぽを脱いだ形だ。


これまでとまったく異なった広島皆実のプレースタイルが炸裂!

■男子3回戦 広島皆実 98-78 実践学園
どっちに転んでもおかしくない試合から一転、4Qに35得点奪取と広島皆実のパワーが炸裂した。

「この子たちは次に何をやってくれるんだろうとベンチでわくわくしていました」と広島皆実・藤井貴康コーチの高揚感にこの試合のポイントが集約されていた。

インターハイ1週間前、広島皆実のエース#8三谷桂司朗が3×3 U23ネーションズリーグの代表選手に招集された。三谷は参加に戸惑いを見せたが、藤井コーチは「行ってこい。その代わりしっかりスキルを上げてこい。飛び級で大学生、Bリーガーと一緒にプレーすることで、バスケットに取り組む姿勢を勉強してこい」と送り出した。帰ってきてからの三谷のタフさ、何よりメンタリティーの向上が伸び盛りのチームとマッチングしたという。エース不在の間、広島皆実の1、2年の躍動感あふれるプレーに磨きがかかった。


「実践学園さんは素晴らしいチームでした。ただ試合前に選手に言ったのは『全国という舞台は成長させる場なんだよ。中国チャンピオンの責任を果たすぞ』と。

エースたちが脇を固め、下級生が攻防で躍動するこれまでにない広島皆実のバスケットでエリート8に進出を決めた。

文・写真/編集部


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