2019/08/2

【IH2019】報徳学園、初のファイナル4も、決勝進出に足りなかったもの

8/1 男子準決勝 北陸 85-63 報徳学園
208㎝のコンゴロウ・デイビッドを擁し、成長著しい報徳学園。初戦の一関工を98-61で一蹴、続く2回戦では第一シードの桜丘を76-55、3回戦では九州学院を80-67で下し、さらに準々決勝では中国1位の広島皆実を相手に96-61と大勝してベスト4に進出。昨年のウインターカップ8強入りからさらにランクアップ。チーム初の4強入りは男子兵庫県勢としては昭和36年、第14回大会で甲南が2位となって以来、実に58年ぶりの快挙だ。

しかし、準決勝では強豪を次々に撃破して今大会『台風の目』となった北陸に60-85と破れて決勝進出には届かなかった。

劣勢からキャプテン#12安井星真がチームの士気を鼓舞し、前半を4点ビハインドで折り返す。3Qには#20宇都宮陸が鮮やかなスティールからレイアップ、#10コンゴロウのセカンドショットで逆転に成功。しかし、コンゴロウにボールが入ると、北陸は4人が寄ってインサイドを徹底して封じる。得点源の#1丸山賢人もフェイスガードで守られ、この試合3点に抑えられてしまう。北陸の3ポイントが当たりだすとお手上げとなった。

「ディフェンス勝負に持ち込みたかったが、こちらの思惑よりも相手のオフェンス能力が高かった。丸山がフェイスガードされ、インサイドのデイビッドにもディフェンスが寄っていたのでうまくボールが入らなかった。アジャストすることに時間がかかってしまった」と報徳学園・田中敬コーチは厳しい表情を見せた。

昨年のウインターカップ8強の軸となった2年を中心に3年生の安井がまとめ、ディフェンスで勝負するチームとして順調に成長していった。組み合わせが決まった時も「苦手なタイプの一関工をはじめ、第一シードの桜丘戦を倒してトーナメントを一戦一戦、勝ち上がっていきたい。真価が問われる大会」(田中コーチ)という思惑も着実に形にしていった。ただ、県予選、近畿大会、さらに今大会でもコンゴロウが負傷を抱えており、ベストなパフォーマンスとはいえなかったようだ。

ここまでは階段を上るように成長してきた。だが、決勝に進出するにはまだ高い壁がある。決勝に届かなかったものは何か。選手に聞いてみた。

「北陸は身体が強く、中に割り込んできた。3年はセンターコートが初めてで緊張が大きかった。最初はペースがうまくつかめなかったが、徐々にディフェンスが機能した。今年の目標は『去年を越えよう』。最初はデイビットとコミュニケーションを取れなかったが、今では積極的に話せるようになったのが成長の要因。大事なところでデイビッドに頼りがちになるので、もっとウエイトをして体を鍛え、他の選手が自立して得点をしなければ」(安井)

「ケガはあったけど留学生は私だけなので、最後まで頑張ろうと思っていました。チームはいいディフェンスもしたげと、3、4Qにコミュニケーションが取れなかった。自分にボールが入ると4人の手が寄ってきて、うまく1on1ができなかった。また一生懸命練習して、ウインターカップでリベンジして決勝に行きます」(コンゴロウ)

「今大会ずっとそうなんですけどマークがきつかった。ずっとフェイスガードされていました。この試合でも自分が点を取って勝利に導かなくてはいけないのに、それができずに悔しい。シュートタッチも悪く、それが敗因だと思います。勝負所で報徳はまだ未熟なところがあるので、ディフェンスをハードにしていきたい」(丸山)

「(準決勝でスティール7本。その狙い目は)身長は175㎝ですが、ウイングスパンは185㎝と10㎝長いのが自分の特長です。リーチを生かしてボールを奪うことを狙っています。今後の試合は最後までハッスルして泥臭いプレーをみんなでしたい。北陸はいつも声掛けをしていた。ガードとして見習わなくては」(宇都宮)

文/編集部 写真/小永吉陽子


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