2019/12/23

【WC2019】精華女子が昨年延長で敗れた宿敵にリベンジを果たす


12/23 女子1回戦 八雲学園64-100精華女子

 男女各60チームが参加と、大会規模がさらにスケールアップしたSoftBankウインターカップ2019(第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会)。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザをメイン会場に、大会二日目(12月24日)までは東京・エスフォルタアリーナ八王子でも一斉に試合が行われている。

 中でも女子初戦の好カードとして注目を集めたのが八雲学園(東京)と精華女子(福岡)の一戦。昨年は8強入りをかけた試合で延長戦の末、八雲学園に軍配。女子のウインターカップ史上、1試合最多得点の記録保持者・奥山理々嘉(現JX-ENEOSサンフラワーズ)が脚光を浴びたものだが、その八雲学園の絶対的エースに対抗した脚力の強さや、攻防の切り換えが速い精華女子のスタイルも実に見応えのあるレベルだった。

「組み合わせが決まった時、まさか初戦で八雲学園と当たるとは思いませんでしたが、リベンジを果たして目標のベスト4に向かおうと、前向きにとらえた」と明かす精華女子・大上晴司コーチ。その言葉どおり、精華女子がトランジション・バスケットのスタイルを前面に出し、八雲学園の高さを圧倒するのだ。内外どこからでも攻撃を仕掛けて得点を重ね、ディフェンス面でも八雲学園のミスを誘発させてゲームを完全に掌握した。昨年のリベンジを快勝という形で果たした大上晴司コーチは、してやったりの表情だ。

「(相手の高さを意識して)アウトサイドだけでボールを回すのではなく、ペイント(ゴール)にアタックするのがこの試合の狙い。そうした『切る』動きを試合開始早々からできたのが勝因です。特に(得点源の)三浦(#7舞華)が出足から爆発してくれたことで、相手にダメージを与えられたと思います」


3ポイントシュート2本を含む31得点を叩き出した精華女子#7三浦舞華

 その攻撃の中心#7三浦舞華は、3ポイントシュート2本を含む31得点を叩き出した。「この試合はリベンジという気持ちで臨み、目標のベスト4に向けていい入り方ができました。ディフェンスから頑張って自分たちの形を作れました」と振り返る。

 昨年の八雲学園戦ではタイムリーな3ポイントシュートで延長に持ち込む粘りを見せたものの、大事なフリースローを落とし、私が決めきらなかったのが敗因です」と沈痛な表情を浮かべていた。その悔しさが今年のチームを大きく成長させた、という見方もできる。

「練習から『100パーセント!』と声を掛け合って、フリースローを打つようにしています。一人一人のデータ、学年別のデータ、そして全体のデータを棒グラフに表して練習しています」

それでも何本かは外してしまうものであろう…。

「たとえ外しても下を向かないこと。まわりが『(フリースロー)からの』と声がけをして、すぐに切り換えるようにしているんです。フリースローだけでなく、他のプレーでミスしてもまわりが『からの』って声を掛けて、気持ちの部分で優位に立とうと……。昨年の八雲学園戦は接戦に持ち込みましたが、どこか余裕がなかった。今回は余裕を持って戦えていたように感じます。そういう意味では、気持ちの部分で成長したのかな」

 三浦はそう自己分析して、目標のベスト4を見据えた――。

文/渡邉淳二 写真/木村雄大


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