2019/12/26

【WC2019】関西大学北陽が夏に続き、冬も初出場で初勝利!


“冬の1勝”の原動力となった関西大学北陽#8金近廉

■12/25 男子2回戦 関西大学北陽34-72尽誠学園

 今夏のインターハイ、初出場で初勝利! ウインターカップでも初出場で初勝利!
 全国大会出場を目標に日々、努力しているチームにとってはうらやましい限りの戦績だが、ベスト8を目標にしていた関西大学北陽にとっては、納得のいかない大会となったようだ。常連の尽誠学園(香川)にまったく歯が立たず、34-72の完敗を喫したのだ。

 大塚を率いてインターハイ3回、ウインターカップ1回の出場経験のある渡辺真二コーチの口からは反省の弁が続く……。

「シュートを打つだけでオフェンスリバウンドに入らない。フロアバランスを保ってハリバック(すぐに自陣に戻ること)をせず、足のある相手チームに走られる。昨日(1回戦の正智深谷戦)も出だしがよくなかったので、今日はどうにかしてくれると思ったんですけど(苦笑) 精神的なもろさが出てしまいました」


初出場初勝利、意気揚々と臨んだ2回戦だったが全国常連の尽誠学園(香川)に歯が立たず完敗を喫した

 就任4年目の渡辺コーチの指導の下、チームはディフェンスからの速攻、そしてシュート力を武器に急上昇。「このうち一つできればメンバー入り、すべてができればスタメンに決まり」というチームルールを掲げて、昨年は大阪府予選で4強まで入り、今年はインターハイに続き、ウインターカップにも出場し、こちらも常連の正智深谷に逆転勝ちを収めて「冬の1勝」をもぎ取ったのだ。その原動力は正智深谷戦で26得点を奪取した2年生、#8金近廉(195㎝)である。

 彼がこぼれ落ちそうになる涙をこらえて、小さな声を絞り出す……。

「ディフェンスの基本をしっかり続けなければならないのに、うまくいかないオフェンスばかりを気にしてしまいました。全国大会で対戦したチームはどこも基本がしっかりしていて、リバウンドやルーズボールのような、スコアに表れにくい泥臭いプレーをやり続ける。僕たちはウインターカップ初出場ですが、インターハイを経験しているので言い訳はできません!」

 自身を厳しく見つめる金近はチームで唯一アンダーカテゴリーの日本代表にも選出されている大器。そもそも全国大会常連チームに入学する選択肢もあったと察するが、「元々、強いチームに行くより、自分がチームに入って強くしたかった」という負けん気の強さだ。

 そんな金近は自身の現在地をこうとらえる。


アンダー世代の代表選出経験もある関西大学北陽#8金近廉(写真中央)はプレーと気持ちでチームを盛り立てた

「チームの苦しい時間帯にインサイドから確実に得点することが僕の役割です。(日本)代表の練習では2番(シューティングガード)や3番(フォワード)もトライしているので、来年はチームでもそのポジションもやるとは思うけど、インサイドの力強いプレーは大事にしたいと思っています。昨年までは先輩に使ってもらっている感じでしたが、高校1年生も多くいる代表の練習ではリーダーシップが求められているので、その部分でも同じようにチーム(関西大学北陽)で貢献していきたいです」

 次を見つめる彼の口からは力強い言葉が発せられ、目の涙は消えていた――。

文/渡邉淳二 写真/木村雄大


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