2019/12/25

【WC2019】超高校級スコアラーの3年間の成長。広島皆実・三谷桂司朗は初戦で姿を消す

■12/24 男子1回戦 県立広島皆実73-91船橋市立船橋

 今大会屈指のスコアラーとして注目を集めたのが広島皆実#8三谷桂司朗である。身長191㎝という高さに加え、器用なボールハンドリングを見せ、内外どこからでもシュートを決められる得点力は随一。

 高校1年生の時からアンダーカテゴリーの日本代表に選ばれ、今年はスリーエックススリー(3人対3人のゲーム)の18歳以下日本代表としてアジアカップ優勝というタイトルを手にしている。

 そして来年の4月から筑波大に進学することが決まっている三谷は、入学するまでの期間、地元・広島ドラゴンフライズで「特別指定選手」として参戦することも決まっている。名実ともに超高校級プレーヤーなのだが、高校生活最後のウインターカップは、ほろ苦いエンディングとなってしまった。1回戦で船橋市立船橋(千葉)に73-91と、完敗を喫したのだ。

「力負けですね。(船橋市立船橋の)攻守に渡る気持ちの入ったプレーには底力を感じました」と相手を称える広島皆実・藤井貴康コーチ。

 三谷桂司朗も「スモールマン(小さい選手)が足元からつくようなディフェンスに入られて」(藤井コーチ)、本来の力は発揮できていない様子だった。それでも両チーム通じて最多の39得点、しかも20リバウンド。試合終了間際には自陣から素早くボールを運び、ダイナミックにフィニッシュを決める「コースト・トゥ・コースト」も披露した。しかも相手のファウルをものともしないバスケットカウントだ。そんな三谷の3年間を藤井コーチはこう評価する。

「(代表活動もあり)休める時がなかなかなかったが、自分でコンディションを整え、オンとオフを切り換えて成長してくれました。広島皆実でプレーしているだけでは、今の彼はなかった。代表の活動と皆実でのプレーを両立させて謙虚に取り組んでくれたし、代表での経験をチーム(皆実)に還元してくれたと感じます」

 一斉に集まる報道陣を前に、1回戦敗退の悔しさをぐっとこらえて三谷が言葉を選ぶ――。

「僕が1年生の時にはウインターカップでベスト8、今夏のインターハイもベスト8だったのでベスト4を目標に頑張ってきました。でも市立船橋は身体が強くて、かなりコンタクト(接触)されたし、リバウンドやルーズボールでも一枚上手でした。でも一緒に頑張ってきた3年生と一つになって戦えた時間帯があったのでよかったです」

 3年生――。

 彼自身が成長する上でのキーワードでもあるようだ。

「1年生の頃からスタートとして試合に出してもらったから、日本代表にも選抜されたと思っています。その時の3年生が僕に厳しかったんです(苦笑) 当時は本当に怖かった……。でも学年を上げるにつれて、自分のために言ってくれているとわかったんです。それだけに3年生は僕にとって大きな存在です」

 コート上でたとえ自らが厳しいマークにあっていても、まわりのチームメートに声をかけて戦い続けた三谷。スコアラーとして、そしてまたフロアリーダーとして成長した姿をはっきりと見せてくれていた。

文/渡邉淳二 写真/木村雄大


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