2019/12/26

【WC2019】鳥取城北、走るスタイルでつかんだ全国1勝と能代工業への挑戦権

12/25 男子2回戦 鳥取城北69-79県立能代工業

 鳥取城北(鳥取)は今夏のインターハイで初出場を遂げたのに続き、SoftBankウインターカップ2019(第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会)にも初参戦。1回戦では一関工業(岩手)の追撃をかわし、69-67と、わずか2点差で念願の全国初勝利を飾った。就任4年目の河上貴博コーチが「うれしいのと、ほっとしたのと、いろいろな感情があります」と言葉を選びながら、勝利の喜びをかみしめる。

「インターハイに初出場させてもらったことが今日の試合(一関工業戦)に生きて、いい入り方ができました。ただ相手が(エリアを守る)ゾーンディフェンスに変え、プレスを前線から仕掛けてきたのに対してあわててしまったのは経験不足が出ました。それでも第4ピリオドで、自分たちの『走るバスケット』を取り戻しながら修正できたことがよかったです」


鳥取城北は学校全体のバックアップも追い風に、強豪・能代工業を相手に勇敢に戦った

 河上コーチ自身、鳥取城北のOBで「選手時代からウインターカップのような大舞台でプレーしたかった。でも当時の最高戦績はベスト8止まりでした(笑)」と選手当時を思い起こす。拓殖大学でキャプテンを務めた経歴を経て、バスケットボール部の顧問として母校に赴任するや、スポーツに力を入れる学校方針の下、施設が充実。ちなみに相撲部の強さは全国有数、野球も甲子園を狙える存在で、駅伝の強さも際立つ。そうした校風もあり、中学時代、ジュニアオールスターに選出された選手が集まりでした。その中の一人#14竹内克輝が言う。

「河上コーチに『歴史を変えよう』と言われて、他の3年生も誘って入学しました。でも1年生の頃は県内で2回戦敗退(苦笑) 体育館も十分に使えない苦しい時期があったのですが、それを乗り越えたことが全国大会出場につながったと思います。僕はスポーツクラスに在籍していて、みんなで応援し合いながら強くなろう、と言い合っています。昨日もクラスメートから『がんばれ』とメールをもらいました」

 いわば学校全体のバックアップも追い風にして強化された鳥取城北の2回戦の相手は名門、能代工業(秋田)。走ることに定評のある能代工業に対し、相手のお株を奪うような走る展開から、あと2点というところまで追い上げながら69-79の惜敗…。

 それでも河上コーチは納得の様子だ。

「終盤に自分たちの速攻の形を作れましたが、あと2点というところでミスが出てしまいました。それでも歴史のあるチーム(能代工業)にチャレンジさせてもらい、負けてはしまいましたが、選手たちを誇らしく思います」

#14竹内克輝も同調する。

「能代工業は、自分たちが目指している『走るバスケ』が伝統のスタイル。その能代工業に走るバスケが通用したので、すごくいい大会になったと感じています」

 しばらくウインターカップの舞台で勝ち星を飾れなかった鳥取県勢だが、今後、目が離せなくなってきた!

文/渡邉淳二 写真/木村雄大


「走るバスケが通用したので、いい大会になった」と話す鳥取城北#14竹内克輝


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