2019/12/26

【WC2019】県立小林、17年ぶりにベスト8に返り咲き!


チームの象徴的存在である県立小林キャプテンの#4フェスターガードヤヤ

12/26 女子準々決勝 県立小林72-92岐阜女子

 私立の高校が上位を占める中、宮崎県立小林が2002年大会以来、実に17年ぶりにベスト8へと返り咲いた。当時、同校の2年生としてプレーしていた前村かおりコーチは、当然のことながら、感慨深げだ。

「2回戦まで別の会場(エスフォルタアリーナ八王子)だったので、この会場(メイン会場の武蔵野の森総合スポーツプラザ)で試合ができてうれしかったです。私が選手の時も、東京体育館ではなく、しかもダブルヘッダー(1日2試合)という日程だったものですから(苦笑)」


『世界一楽しもう』がチームのテーマ。ベンチも含めた元気な姿はこのチームの特徴だ(写真は3回戦対高知中央戦)

 しばらくの間、上位進出を阻まれてきた小林だが、今大会では就実(岡山)、倉吉北(鳥取)に続き、190㎝の留学生を擁する高知中央も3回戦でまったく寄せ付けずにベスト8を決めたのだ。当然、その高さへの対応が勝敗を分けたのだが、宮崎県内で193㎝の留学生を擁するチームとしのぎを削っているため、特別な対策は必要としない強みがあったようである。前村コーチが言う。

「普段から留学生のいるチームと戦えることに感謝しています。相手に対して前からつくのか、後ろから押し出すのか、それともゾーンディフェンスなのか。ボールがセンター(留学生)に入ったらダブルチーム(2人がかり)。もしボールが入ったら、外に返すパスを狙えたら狙う。そういう練習を毎日して、失敗を繰り返してきたんです。最初は相手が立っているだけで怖がっていた選手が、ディフェンスの当たりどころやプレッシャーの掛け方がわかってきました」


どこよりも一つになっている感じがしたからここに入学したと話す#4フェスターガードヤヤ(写真は3回戦対高知中央戦)

 相手の高さを封印して戦う小林の姿は、「必死」という表現だけでは足りない。元気で、しかも楽しそうにプレーしている表情が印象的だ。

「先日行われたラグビーワールドカップに影響を受けて、『世界一楽しもう』が今回のテーマです。全員が試合に出られるわけではないけど、このチームにいてよかった、と思ってもらいたいんです。そして社会に求められる人間には、どういう頑張りが必要か、わかってほしい……。まだそこまでは、実現できていませんが(苦笑) でもこうしてまわりに勇気を与えられるような、元気にプレーする姿をお見せできるのはうれしいことです」

 そんな元気印の象徴のような存在がキャプテンであり、166㎝の司令塔#4フェスターガードヤヤだ。「私が見た高校のチームの中で、どこよりも一つになっている感じがしたから入学した」という彼女が満面の笑みを浮かべて言う。

「相手の留学生に対してセンターがボックスアウトに入るので、まわりの選手でリバウンドを取る。そういうチームプレーができるようになったから、ここまで来られたと感じます。いつもより強い相手とこういう雰囲気でプレーできて楽しいです(笑)」

 ヤヤは心の底からウインターカップを楽しんでいる様子でそう語った。

文/渡邉淳二 写真/木村雄大


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