2020/12/26

【WC2020】岐阜女子を破るきっかけを作った昭和のヤングパワー


昭和学院 70-67 岐阜女子

SoftBankウインターカップ2020(第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会)の大会3日目。女子のベスト8をかけた3回戦で番狂わせが巻き起こった。昨年まで2年連続でファイナルのコートに立ち、今大会でも優勝候補の一つと目されていた岐阜女子(岐阜)が昭和学院(千葉)に逆転負けを喫したのだ(67-70)。

岐阜女子が留学生センター#7イベ・エスター・チカンソを中心に攻めてくるのに対して、昭和学院は3年生の#森長海羽がマッチアップ、#4三田七南が要所でカバーに入り、接戦に持ち込んだ。

その三田が言う。

「勝つとしたら競るだろうが、大差の負けもある、と(鈴木親光)コーチからは言われていました。気持ちが一番。我慢し続けること。4ピリオドまで付いていき、最後、気持ちで競り勝つというゲームプランでした」

まさにそんな展開となったが、3年生2人のファウルがこみ、ベンチに下がると10点以上の差をつけられて流れが岐阜女子に傾く時間帯があった。

後半、その窮地を救ったのが2年生たちだ。#西ファトゥマ七南が果敢にインサイドに切り込みフック気味にシュートをねじ込むと、#9田嶋優希奈が3ポイントシュートで追撃のきっかけを作った。

そしてキーマンとなったのが#8花島百香だ。ファウルがこんだ3年生に代わって留学生センターとマッチアップしてシャットアウト。岐阜女子にリードされているシーンをその花島が振り返る。

「大丈夫、大丈夫、って自分に言い聞かせて自信を持ってプレーしようと。『どうしよう…』とか考えず、相手にやられても切り替えようと。リードされている時間が長くても、『何とかなる。大丈夫』って思っていました」


大きなポイントとなった岐阜女子の留学生センターへの対応。そのミッションを見事に遂行した花島は、してやったり、の表情だ。

「手を出さないこと。足を使って中に入れさせないこと。ボールを入れられたら、しょうがないから次に切り替えよう、って。自分でも思っていた以上にディフェンスができて自信になりました」

とは言うものの、花島が費やしたディフェンス面のエネルギーは計り知れない。攻撃面ではやや安定感を欠き、フリースローを落とすシーンもあった。それでも、最後の力を振り絞るかのように、ドライブで相手センターのファウルを誘い、一気に試合の流れを引き寄せたのである。劇的勝利の立役者に『ディフェンスの頑張りは攻撃面に響きましたか?』と聞いてみると、「そうですね。課題です」と言って笑った。

文/渡邉淳二 写真提供/日本バスケットボール協会



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