2020/12/27

【WC2020】法政大学第二が強豪相手に体感した「ベスト8」の壁

    ◆尽誠学園 83-54 法政大学第二

    SoftBankウインターカップ2020(第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会)の大会4日目、いわば、翌日からのメインコートに立てるかどうかの分岐点。敗れて悔し涙を流すチームがいる一方で、そこを射程にとらえた充実感を漂わせたチームもある。神奈川県代表の法政大学第二(神奈川)は後者に属する。

    全国大会常連の尽誠学園(香川)に対しては前半、ポイントガード#10新藤玄のコントロールの下、#17佐藤悠真が内外から攻めて尽誠学園と対等に戦った…。かに映ったが、戦っている当人は違った感触だったようだ。法政大学第二・鈴木恭平コーチが言う。

    「確かにやれる部分はありましたが、苦しさをじわじわ感じていました」

    その懸念が、後半開始早々の攻防に映し出された。尽誠学園#30赤城稜斗に立ち続けに3ポイントシュートを決められる間、法政大学第二は5分間ノーゴール。前半こそ6点ビハインドで持ちこたえたにもかかわらず、第3ピリオドのスコアは6-25、一気に試合を決められてしまった(最終スコアは54-83)。

    自チームと、尽誠学園との差を見せ付けられる形となった鈴木コーチが言う。

    「強かったです。今までのチームより、プレーの正確さや精度も含めて強度が上でした。わかってはいるけど、今日一日ではどうにもならない差。スカウティングで映像を見た時には、(尽誠学園には)特別な高さがあるわけではないし『これは行ける』という思いもあったんです。でも、相手を想定したこちらの戦いに対してしっかりとアジャスト(対応)されてしまいました」

完敗を認めるコーチと同様、キャプテンの#17佐藤悠真も尽誠学園のレベルの高さを肌身で感じていた。

「ドライブ(ゴールにドリブルで向かうプレー)からのパス回しを素早く行いシュートチャンスを作ろうと思いましたが、尽誠学園の寄りが速くて、うまく行きませんでした。特に第3ピリオドの始まりが大事だと思っていたにもかかわらず、その時間帯のオフェンスのミスから相手の攻撃につなげられてしまいました」

とはいえ、大会前は決して下馬評が高くなかったにもかかわらず、メインコートを手中にとらえた健闘は称賛に値する。佐藤が語気を強める。

「(高くなかった下馬評に対して)ショックというより、正直、むかついた。だから、(能力が高い)選手がそろわなくても、全員で戦えば勝てることを体現できたことがうれしい」

これは、地道に頑張る全国の小中高生に対する、佐藤からのメッセージだ!

文/渡邉淳二 写真提供/日本バスケットボール協会



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