2020/12/27

【WC2020】高知中央が初めてのメインコートで桜花学園と「再戦」

女子準決勝 桜花学園 84-64 高知中央

SoftBankウインターカップ2020(第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会)の大会5日目。翌日のファイナルコートをかけて、準決勝2試合が東京体育館のメインコートで行われた。

4強のうち唯一ウインターカップ優勝の経験がない高知中央。準決勝の相手・桜花学園(愛知)とは2017年大会、初出場の時に2回戦で対戦しダブルスコアで圧倒された。しかし2018年のベスト8を経て、今大会ではしっかりとステップアップしたチームで桜花学園と戦った。

「練習試合もさせてもらっているので、気おくれすることもなく戦っていました」と、選手を見つめていたのは就任2年目の高知中央・吉岡利博コーチ。練習試合を含めたスカウティングの下、「身長差があるので個が孤立して守るのではなく、ゾーンディフェンスで組織として守る」戦い方をしたが、桜花学園#4江村優有にゲームをうまくコントロールされて得点も許し(3ポイントシュート3本を含む31得点)、高知中央の挑戦を退けられた。吉岡コーチが言う。

「シュート力や体の強さの差を感じました。さすが(昨年の)チャンピオンチームです。うちの留学生を外に出して攻撃する練習を重ねていたので、その精度が高ければ、おもしろいゲームになったような気もしますが…」

それだけに留学生#15ンウォコ・マーベラス・アダクヴィクターの大会前からの右ひざの負傷が響いた。準々決勝の昭和学院戦で33得点、21リバウンドと勝利の立役者となった#15アダクヴィクター。

同じく昭和学院戦で27得点をあげたキャプテンの#4井上ひかるが#15アダクヴィクターの特徴についてこう説明する。

「他のチームの留学生は(ゴール近くの)ポストプレーが得意ですが、(アダクヴィクターは)ポストプレーが苦手。だから私がピック(スクリーン)で使いながら中にドリブルして、外に出る彼女にパスを出してシュートを打たせるような工夫をしてきました」

桜花学園戦で前半は、#10オコンクウォ・スーザン・アマカに自由にゴール下から攻撃させず、攻めてはアマカのファウルを誘いながらドライブを決め、15得点をあげる活躍を見せていたアダクヴィクター。

 しかし前半を終えた段階で右ひざは悲鳴をあげ、後半は2年生の#14オケケ・ギフト・ウチェンナに託す形となってしまった。

「足が痛くて、ごめんなさいという気持ちでした」と申し訳なそうに切り出す高知中央#15アダクヴィクターがこう続ける。

「後半に出られず、悲しかった。私がいなくて大丈夫かな、と思ったけど、リバウンドとディフェンスが前半よりよくなったからよかった。タイムアウトの時には(2年生のウチェンナ)にアマカのターンする方向をアドバイスしました。(2年生のウチェンナには)来年、シュートやディフェンスやボックスアウト(リバウンド時に相手を押し出す動き)をもっと頑張ってほしい」

『日本での3年間、楽しかったですか?』と振ってみると――。

「チームメイトが日本語を教えてくれたり、めっちゃ、楽しかった(笑)。メインコートは緊張したけど、このレベルで戦えることがわかったことがうれしいです!」

文/渡邉淳二 写真提供/日本バスケットボール協会



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