2020/12/28

【WC2020】姉とメインコートに立った札幌山の手の「1年生キャプテン」

◆女子準決勝 札幌山の手 92-96 東京成徳大学

SoftBankウインターカップ2020(第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会)の大会5日目。女子準決勝2試合目のカードは、札幌山の手(北海道)対東京成徳大学(東京・以下東京成徳)。ともに留学生が不在で、スピーディーな攻防を武器に勝ち上がってきたチーム。それだけにハイスコアの実にスリリングな展開となった。

札幌山の手はビッグガードの1年生#14森岡ほのか(172㎝)がボール運びからゴール下シュートまでオールラウンドに活躍(3ポイントシュート1本を含む28得点)。さらに札幌山の手#4舘山萌菜(177㎝)が高さを生かしてゴール下を攻め立てた(34得点)

一方の東京成徳は相手の意表をつくタイミングでディフェンスプレッシャーを強めたり、ダブルチーム(2人がかり)で札幌山の手のミスを誘う。さらにドライブで札幌山の手のディフェンスを引き付けてからのパスから3ポイントシュートを高確率でゲット(26本中11本/42%)。札幌山の手との接戦を制した東京成徳が最終日、桜花学園(愛知)とのファイナルに臨むことになった。

この準決勝で一際、注目を集めた札幌山の手の1年生ガード#14森岡ほのか(以下ほのか)。チームの司令塔であり、得点源であり、そしてキャプテンでもある。

「(東京成徳に)離される場面もあったけど、3年生とプレーできて楽しかったです。悔しいですけど…」と初々しさを漂わせつつ、キャプテンとしては敗因をこう分析した。

「東京成徳が中に(ドリブルで)入ってきた時、私たちがヘルプディフェンスで寄った後、(3ポイントシュートを打たれる位置まで)戻るのが難しかった。それを練習でしっかり意識していたら勝てた試合だっただけに悔しいし、キャプテンとしてチームに何もしてあげられず、自分のせいで負けてしまって申し訳ない気持ちです」

 試合終了直後、3年生の#4舘山に「ごめんね」とあやまる#14ほのか。「ほのかは、がんばったよ」と返した#4舘山は、#14ほのかが入学してからの変化について「ガードとしては大きい(森岡)ほのかが入ってきて、自分が外に出て、ほのかが中に入ったり、プレーの幅が広がった」という。そうしたチームの成長を#14ほのかの姉#5森岡かりん(以下かりん)も感じていた。#14ほのかが任命されるまで、キャプテンを務めていたシューティングガードだ。

「私が3年生としてキャプテンをやるべきだと思った時もあるけど、ほのかがチームを支えてくれていたし、実際、妹がキャプテンになって、チームが伸びてきたところもある。それでもチームをまとめる大変さは知っているので、相談に来た時には、一番声を出したり、いい顔をすること、あとはコーチが言うことをやって示すことが大事だよ、という話をしたことがあります」

 そう語る姉・かりんを妹・ほのかは頼りにしながら最初のウインターカップでベスト4までたどり着いた。#14ほのかが言う。

「(姉は)大事なところで3ポイントシュートを決めてくれるし、チームを元気にしてくれる。姉がいたからキャプテンとして楽しめているんです。今年、(コロナウイルスの影響で)練習ができない時期は、一緒にパスやコンビネーションの練習、時にはシュート練習もしていたんです」

 姉妹で楽しんだウインターカップのメインコート。来年とその次は、妹が大黒柱としてさらなる高みを目指す!

文/渡邉淳二 写真提供/日本バスケットボール協会



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