2020/12/29

【WC2020】桜花学園が東京成徳の粘りを振り切り、2年連続23回目の優勝


    ◆女子決勝 桜花学園 89- 65 東京成徳大学

    SoftBankウインターカップ2020(第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会) の6日目、ファイナルのメインコートに立ったのは昨年の覇者・桜花学園と、東京成徳大学(東京・以下東京成徳)。

    前日、決勝進出を決めた直後、「大きな相手が準備していないところをスピードを活かしてつき、こういう戦い方もできるんだというところを見せたい」と語っていた東京成徳・遠香周平コーチ。その言葉どおり、ディフェンスプレッシャーをかけるタイミングを工夫しながら桜花学園に揺さぶりをかける。が、桜花学園の司令塔#4江村優有に連続で得点を決められてタイムアウトを余儀なくされた。

    その#4江村をマークしていた東京成徳のキャプテン#4山田葵が言う。

    「(タイムアウトでは)ディフェンスでもっとプレッシャーをかけて、攻撃ではゴールにアタックしよう、と指示されました」

    一方、いい立ち上がりを見せた桜花学園・井上コーチの分析はこうだ。

    「(東京成徳は)ガードの江村に対してプレッシャーをかけてインサイド(ゴール下)にいいパスを出させない作戦でした。しかし江村をマークし過ぎて、インサイドのディフェンスが甘くなっているようにも見えました」

    第2ピリオド、東京成徳がその#4山田を中心に流れを引き戻す。持ち味の切れ味鋭いドライブで桜花学園のディフェンスを突破すると、桜花学園の#4江村からスティール。「中学時代にも対戦したことがある相手に、私のディフェンスが効くようになっていると感じられてうれしかった」という#4山田。東京成徳が前半、一桁得点差で勝負を後半に持ち込んだ(33-42)。

    しかし後半は桜花学園の留学生#10オコンクウォ・スーザン・アマカ(以下アマカ)の独壇場。ゴール下で得点を連取し、53得点21リバウンド。東京成徳は#9山口希乃夏と#7古谷早紀の連続3ポイントシュートで10点差まで詰め寄るシーンもあったが、最後まで#10アマカを止めることはできなかった。桜花学園・井上コーチは迷うことなく、その部分を勝因として挙げた。

    「思うように点差が開かず、いらいらしたゲームでした。江村のターンオーバーもありましたが、アマカが驚異的な得点を取ってくれて助けられました」

    ほっとした様子で2年連続23回目の優勝をかみしめる井上コーチ。一方の東京成徳・遠香コーチも敗れはしたが、納得した表情だ。

    「自分たちらしく戦うにはどうすればいいかをミーティングで話し合い、点差をつめることができました。追い越すことはできませんでしたが、相手のファーストプランを崩すことができ、(桜花学園に)タイムアウトを取らせることができました」と、選手をたたえる。

    試合終了直後、両チームのコーチが互いに近づき、言葉を交わす――。

    「強いチームでした。メンバーを落とさずに戦ったくださり、ありがとうございました。桜花学園と対戦できて幸せでした」と井上コーチに頭を下げる遠香コーチ。井上コーチからは「おまえ(東京成徳)のところが向かってきてくれたことがうれしかった、と言われた」(遠香コーチ)という。

    準々決勝・安城学園(愛知)戦では終了間際、ブザービーターの3ポイントシュートで劇的な逆転勝利。準決勝の札幌山の手(北海道)戦では激しいラリーのハイスコアゲームを制した東京成徳。ファイナルのコートにも、大会を通して成長した姿をしっかりと映し出していた――。

    文/渡邉淳二 写真提供/日本バスケットボール協会



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