2019/04/19

【bjcup2019】総括――東海大付相模、つくば秀英、大阪学院、保善に見る今大会

 藤枝明誠(静岡)が桜丘(愛知)を下して優勝を遂げた「バスケットボールジャパン2019東進ハイスクールU18」。決勝まで勝ち上がった両チームだけでなく他のチームも勝負にこだわる姿勢を見せ、公式戦さながらの熱戦が続いたが、本当の勝負はこれからだ。インターハイ都道府県予選に向けて各チーム、勝敗とはまた別のテーマを掲げていた。


 初日3試合目となる能代工業戦で勝利し準決勝まで駒を進めた東海大付相模(神奈川)原田政和HC(ヘッドコーチ)が言う。

「神奈川県予選は土日に1試合ずつなので、初日にいいゲームをした後、翌日の試合で疲労があってもしっかり戦えることが重要です。ところが昨日、能代工業に勝利したのに、今日は藤枝明誠に対してディフェンスのプレッシャーなど個々の役割が果たせていません。体力面はトレーニングで備えているので、このような大会を自信にして連戦でも安定して戦える強さを身に付けてほしい」

 準決勝で桜丘に敗れたつくば秀英(茨城)も茨城県予選突破に向けてチームレベルの底上げを図っている。稲葉弘法HCがこう明かす。

「この大会で選手にチャンスをあげようと思いました。練習試合で点差が開いてから出場させるのではなく、今大会のような『生きたゲーム』の競った中で起用し『自分が6番手なんだ』という意識を持ってもらいたい。チームに6番手が10人くらいいるようなイメージでチーム作りを進めることでチョイス(選択肢)が増え、いろいろな戦い方ができると思うのです」

 約2ケ月先にインターハイ予選を控える関東ブロックのチームとは違う状況下にあるのが関西ブロックの大阪学院(大阪)だ。4月に予選が始まり、5月には出場をかけた大事な一戦を控える。まさに今大会が直前合宿のような位置付けだ。

「大阪府内でも高さで劣る試合があるので、そのための対策も試してみました。何より仕上げの段階なので、選手には自信を持ってプレーしてほしかった」と高橋渉HC。相手の特性に応じて、様々な役割が向けられそうなのが#4柏原壮太朗だ。

「関東のチームは関西のチームよりディフェンスのプレッシャーが強く、ボール回しも早い。そうしたプレーに対応できませんでしたが、インターハイ予選に向けていい経験になりました」

 全国から強豪チームが集結し、チーム・選手にとって経験を重ねる場となった「バスケットボールジャパン2019東進ハイスクールU18」。7回目を迎えたこの大会は元々、保善高校(東京)を中心に開催されていた「保善カップ」と提携しながら大会を発展させてきた。初日に能代工業に敗戦を喫した直後、保善・森茂達雄HCが感慨深げに振り返った。

「能代工業と初めて試合をさせてもらいましたが、伝統のプレスからのブレイクがしっかりと引き継がれています。対戦させてもらえてよかったです。『人のつながり』で能代工業にも今大会こうして来て頂けたように、この大会は『人のつながり』で大きくなりました。すばらしい選手やコーチだけでなく、上級審判の方々にも来て頂いているのでお互いのレベルアップにつながる有意義な大会になっていると感じます」

 保善を指導して30年目の節目の年を迎えた森茂HC。毎年東京都予選上位にチームを導くこのような方々の尽力で高校バスケットボールは発展しているのである――。

文/渡邉淳二 写真/井出秀人、若生悠貴

ギャラリー


シェアはこちらから!!

新着記事

高校バスケ特集企画

トップへ戻る