2017/05/22

めざせ!2017インターハイ 【注目選手】 新田 由直 (能代工業#6/188㎝/PF/2年)

新田 由直 (能代工#6/188㎝/PF/2年)
Yoshinao NITTA


ゴールに果敢にアタックする新田由直(能代カップより)

リバウンドにガムシャラに飛びつく
愚直にゴール下で奮闘を目指す

 遡ること1年前のインターハイ秋田県予選。新田由直はルーキーながら能代工のスターターとしてラインナップされた。開催地は新田の地元である横手市。新田にとってはホームでありながら、チームにとっては“どアウェイ”の地だった。なぜなら横手市は、決勝で対戦する平成高校がある地域。体育館には平成高の全校生徒が応援に駆けつけていたからだ。
 「複雑な状況でした。1年生でも、試合に出させてもらったからには責任がある。自分的にはリバウンドでも攻撃面でもチームの勝利のために頑張ったけれど、結果が伴わなかった。自分の力がまだまだ足りないと感じました」

 新田は昨年の試合をそう振り返る。結果的にチームはインターハイの出場を逃し、さらにウインターカップにも出場できず、つらい1年間だった。

 「悔しい年でしたが、そのことばかり引きずっていると前には進めない。その悔しさを今後に生かさないと、あの1年は本当に意味のない1年になってしまう。今年のシーズンがすでに始まっていて、あの1年を繰り返さないように頑張っていきたい」と話す新田。能代工の誰もが、前を向いて進んでいる。

 横手北中学時代、チームは弱く、市の準決勝で負けるようなチームだった。全県大会には1回だけ出たことがある。2年の新人戦だ。1回戦は勝ったが、2回戦で優勝したチームに当たってしまい、ボコボコにやられたと言う。中学当時の新田は、身長が182㎝程度。中学の時から父と能代工業の試合を見に行き、能代工業でプレイしたいというあこがれを抱いていた。

 「盛實海翔(もりざねかいと/現・専修大2年)さんたちがウインターカップカップ(2015年)で3位になった試合をネットで見ていました。あの試合で完全に進路を能代工業に決めました」(新田)


高さのある相手にリバウンドをどう奪取するか、チームの課題はそこにある

 U15トップエンデバーのメンバーを経て、能代工業に入学。バスケット部に入部して驚いたのが、188㎝になった自分よりも大きな選手がいなかったことだ。そこで任されたのがセンターポジションだった。能代工業のメンバー表にはセンターの選手はいないが、実質的にインサイドは新田に任された。入学早々から重要なポジションをいきなり任せられ戸惑いもあったが、やるしかない。「任されたからには自分ができることを精一杯やって、少しでもチームに貢献できたら」と、必死に頑張ってきた。

 「うちのチームは大きな選手がいなくて、自分が一番大きい選手なので、リバウンドが一番求められている仕事だと思っています」

 目標としているのは、OBの斎藤大輔選手(JR東日本秋田)だ。中学のときにネットで観たウインターカップで、留学生がいるチームと戦っていてもリバウンドをしっかり取り、シュートレンジの広さもあり、確率も高い選手だったのが強く印象に残っているからだ。「自分も齋藤先輩を手本にして、相手が誰であろうともリバウンドを取ってシュートを決められるようになりたいです」


「今年こそ」と、チームの誰もが巻き返しを誓っている

 去年の能代カップでは、まだ身体も弱く、長身の選手には当たり負けしていた。

 「このままでは全国で活躍できないと思い、1年間トレーニングや走ることを強化してきました。だから、今年は当たり負けはないと思う一方で、得点にからむチャンスが少なかった。自分から得点を取る状況を作ることからもっと挑んでいかないと。身体作りやウエイトだけでは足りないので、身体を大きくするために食事の面でもたくさん食べて栄養を多く摂ることを心がけています」

 練習ではスタミナ強化のために走るメニューがあり、自分の限界まで走っている。学校近くの有名な風の松原を走る11㎞メニューで走る力をつけてきた。

 「自分たちの持っているものをすべて出そうと能代カップに挑んだ」と栄田直宏コーチが話すように、新田も必死に自分の仕事であるリバウンドに飛び込んでいた。そして今年、昨年逃した「全国」への出場を果たすには、チームとしてもリバウンドが大きな鍵を握る。新田自身もそれは十二分に分かっている。大きな相手からでもリバウンドをしっかり取れるように、新田は己の課題に愚直に立ち向かっている。

※秋田県インターハイ予選は、6月3日(土)~7日(水)の日程。
※東北ブロック大会は、6月23日(金)~25日(日) 青森市で開催。

◆注目選手◆バックナンバー
 
◇津田誠人 (洛南 #6/192㎝/F/3年)
 
◇星川堅信 (洛南 #15/188㎝/SF/1年)
 
◇伊藤 領  (開志国際 #4/180㎝/G/3年)
 ◇和田蓮太郎 (開志国際#13/197㎝/SF/2年)
 ◇児玉海渡 (能代工業#5/184㎝/F/3年)

◆能代カップのレポート、結果などはこちら
◆能代カップで光ったルーキーたち01、02はこちら

取材・文/清水広美
写真/若生悠貴

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